Nakamichi IA-4s
¥34,800(1994年発売)
解説
機能を思い切りシンプルにする一方、アンプにとって本質的な音楽再生の能力を徹底してプラッシュアップし、低価格ながら本格的な回路構成に徹したインテグレーテッドアンプ。
小型スピーカーとのマッチングを図って設計されています。
徹底したシンプル化を図るため、一般的なアンプに搭載されているバランスコントロール、トーンコントロール、フィルターなどの機能を全て省略しており、プリアンプ部をなくしてパワーアンプに直接セレクタースイッチとボリュームをつけた、シンプルな構成となっています。
これにより入力から出力までの信号経路を最短距離で結ぶ事ができ、音楽信号の純度を守ります。
オペアンプなどのICを一切使用せず、全てディスクリートパーツで構成しており、適材適所に試聴を繰り返して厳選したハイグレードパーツを投入しています。
また電圧増幅アンプを差動2段構成とするなど、回路構成も本格的なものとなっています。
余裕のある電源部とハイカレント設計の出力段を搭載しています。
チャンネル間の干渉を断つため、グランドラインは入力からスピーカー出力までL/R独立設計となっています。
また、オーディオ回路と電源回路を独立基板で構成し、相互干渉を抑えています。
Rec Outセレクターは音質を重視し、メインとなる信号経路が通らない回路を採用しています。
また、入力セレクターとボリュームコントロール、そして入出力ジャックまでの信号経路は最短距離で結ばれています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
定格出力 | 30W+30W(8Ω、両ch駆動、20Hz~20kHz、0.1%THD) 56W+56W(4Ω、DIN、両ch駆動、1kHz、1%THD) |
ダイナミックパワー | 60W+60W(4Ω) 45W+45W(8Ω) |
パワーバンド幅 | 10Hz~40kHz |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -1dB 10Hz~60kHz +0 -3dB |
SN比 | 103dB以上(定格出力、A-WTD、入力ショート) 83dB以上(A-WTD、入力ショート、IHF-202) |
全高調波歪率 | 0.1%以下(8Ω、定格出力、20Hz~20kHz) |
最大出力電流 | 8A(片ch当り) |
入力感度/インピーダンス | 150mV/20kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Rec Out:150mV/1kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 最大170W |
外形寸法 | 幅430x高さ75x奥行320mm |
重量 | 約5.5kg |