
Nakamichi AV-10
¥130,000(1999年頃)
解説
フラッグシップモデルCA-1/PA-1の設計コンセプトを継承して開発されたAVレシーバー。
DTSおよびドルビーデジタル/ドルビープロロジック対応のデコーダーを搭載しています。
デバイスには24ビット信号処理用DSPを使用しており、広大なダイナミックレンジとナチュラルな音質を実現しています。
D/A変換部には6ch(5.1ch)全てに20ビットDACを採用しています。
パワーアンプ部にはナカミチ独自のHTA(ハーモニック・タイム・アライメント)テクノロジーを採用しています。
この技術は、音楽信号と歪成分の時間ズレに着目した技術で、その最大の原因となっているNFBを必要最小限に抑え、しかも可聴帯域内のNFB量を一定に保つ回路設計によって優れた特性を実現しています。
パワーステージは完全ディスクリート5ch構成となっています。
電源部は、フロント&リアの4ch用とセンターch用にそれぞれ独立したパワートランスを採用しています。また、電源部の相互干渉を防止するため、マルチレギュレーテッドパワーサプライを採用しています。
コアキシャルとオプティカルのデジタル入力を2系統搭載しています。
さらに、オーディオ入力7系統、ビデオ入力4系統の入力端子を搭載しています。また、モニタ出力及び全ての映像入力にS-Video端子を搭載しています。
FM/AM合計30局のプリセットが可能なシンセサイザーチューナーを内蔵しています。
Natural、Hallの2ポジションのサラウンド再生モードを装備しています。
レベル調整可能なサブウーファー出力を搭載しています。
バイパス機能付きトーンコントロールを搭載しています。
小音量時の音質補正が可能なラウドネススイッチを搭載しています。
システムリモート機能を装備しており、接続したナカミチのCDプレイヤーやカセットデッキのコントロールが可能です。
2wayバインディングポストスピーカー端子を採用しています。
学習機能付きのワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | AVレシーバー | ||
<パワーアンプ部> | |||
定格出力 (20Hz~20kHz、THD0.1%) |
stereo:120W+120W(8Ω) surround:100Wx5(8Ω、全ch駆動) |
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ダイナミックパワー | 150Wx5(8Ω) | ||
パワーバンド幅 | 10Hz~40kHz(1/2定格出力時、THD0.1%) | ||
全高調波歪率 | 0.1%以下(定格出力時、20Hz~20kHz) | ||
混変調歪率 | 0.1%以下(定格出力時、60Hz:7kHz=4:1) | ||
最大出力電流 | 20Aピーク(1chあたり、2ch駆動時) | ||
<コントロールアンプ部> | |||
アナログ入力 | 7系統(CD、Aux、Tape、DVD、Video、VCR1、2) | ||
プリアウト | 6系統(Front L/R、Center、Rear L/R、Subwoofer) | ||
トーンコントロール | Bass:±10dB(20Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
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ラウドネス | +10dB(20Hz)、+6dB(20kHz) | ||
デジタル入力 | 光:2系統 同軸:2系統 |
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ビデオ入力 | コンポジットビデオ:4系統(DVD、Video、VCR1、2)、同軸 S-Video(Y/C):4系統(DVD、Video、VCR1、2)、S-Videoジャック |
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ビデオ出力 | コンポジットビデオ:3系統(VCR1、VCR2、Monitor) S-Video(Y/C):3系統(VCR1、VCR2、Monitor) |
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サラウンドモード | DTS Dolby Digital Dolby Pro Logic Natural Hall |
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スピーカーモード |
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<チューナー部> | |||
受信周波数 | FM:76.0MHz~90.0MHz(100kHzステップ) AM:522kHz~1,629kHz(9kHzステップ) |
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<総合> | |||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 1,100W(最大) | ||
外形寸法 | 幅430x高さ140x奥行370mm | ||
重量 | 約16kg | ||
付属 | ワイヤレスリモコン |