オーディオの足跡

Nakamichiの製品をヤフオク!で検索
ヤフオク!で中古オーディオを検索

ZX-9の画像
 解説 

ZX-7をベースにメカニズム部やアンプ部を中心に改良が施されたカセットデッキ。

メカニズム部にはナカミチ独自のスーパーリニアトルクDDモーターを用いたダイレクトドライブ方式を採用しています。
このモーターはスペック上で数字に表れないフラッター成分に着目して開発されており、フラッターの原因となるモーターのトルクムラを排除するよう設計されています。
一般的なモーターは磁界のSとNの反撥力で回り、S極からN極へとコイルが動く時に極が切換わるため瞬間的にトルクがゼロの状態となってしまいます。このトルクゼロの状態を無くすため、一般的なモーターでは駆動コイルの数を増やして2相とか3相にしていますが、各相が交互にonになったりoffになったりするたびにトルクムラが生じていました。
ナカミチでは、この問題を解決していついかなる瞬間でもトルクが一定にするため、時間に対して正弦波状に変化するトルクを3つ作り、その合成トルクが常に1となるようにする方法を考え出し、スーパーリニアトルクDDモーターに採用しています。
スーパーリニアトルクDDモーターでは、コイルに与える電流を2相の正弦波としマグネットもリング状のものに星型着磁をすることで、S極とN極の強さの正弦波状にしており、トルクムラを排除してます。
このモーターを採用したことによって、ワウフラッターを下げるのが難しいダブルキャプスタン方式で非常に優れた特性を実現しています。

ノイズリダクションシステムとしてドルビーBタイプ及びCタイプを搭載しています。

3種類のテープセレクターを搭載しています。
また、個々のテープの性能を最大限に発揮するため、左右独立のバイアス調整機構、左右独立の録音再生レベル調整機構、アジマス調整機構と搭載しています。

メカニズム部にはクローズドループデュアルキャプスタン方式を採用しており、変調ノイズを低減しています。また、ZX-9では2つのキャプスタンの直径を変えることでキャプスタンの固有の共振周波数を変え、フラッター周期が重なるのを回避しています。
さらに、全体の構造にアルミとプラスチックの2種類の素材を用いることで、振動がヘッドやテープに伝わる前に吸収するようにしています。

メカニズム駆動部にはN-MOS4ビットマイクロプロセッサーを採用しています。
ZX-9ではテープコントロールのメカニズムをモーターとカムで駆動しており、メカのコントロールカムにポテンションメーターを取り付けることで動作位置をマイコンに伝えています。この方式は、プランジャーでメカを駆動する方式よりも静かでスムーズな動作が可能です。
また、素早い動作が可能なため、オープンリールような正確な頭出しが可能です。

ヘッド部には録音・再生・消去ヘッドが完全に独立した3ヘッド構成を採用しています。

録音イコライザー回路と再生イコライザー回路はそれぞれコンデンサーを介さずにヘッド直結とすることで音質劣化を排除しています。
さらに、録音イコライザー回路とモニターアンプには、電解コンデンサーにNFBをかけるダブルNF回路を使用しており、再生イコライザー回路はDC化されています。これにより歪を低減しています。

オートプレイバック機能を搭載しており、早送りや巻き戻しからテープカウンター0000の位置でストップし、自動的に再生スタートさせることができます。

イージーキューイング機能を搭載しており、早送りや巻き戻しの状態でスピードをダウンさせて録音内容を聴くことができます。キューイングスピードは1/3や1/6が選択でき、キューイングモードのまま停止させ、ポーズ状態から再生スタートさせることもできます。

後追い録音機能を搭載しており、再生中に走行状態のまま録音モードに移行することができます。

マスターフェーダーコントロール機能を搭載しており、フェードインやフェードアウトが可能です。
スイッチは2段階となっており、1回押して離すと6秒間、押したままでいると2秒間の2スピードが選べます。

レックミュート機能を搭載しており、スイッチを押している間だけ無信号録音が可能です。

-40dB~+10dBをL/Rそれぞれ16セグメントでデジタル表示する50dBフルスケールのワイドレンジLEDピークレベルメーターを搭載しています。
また、このメーターはレベル/バイアス・キャリブレーション時の調整用メーターとしても動作させることができます。特にバイアス調整時は調整しやすいように指示値が20dBアップします。

LEDによるデジタル表示のテープカウンターを搭載しており、9999までのプラスカウントと-999までのマイナスカウントが可能です。

タイマー録音再生機構を搭載しており、別売りタイマーを併用することで留守録音や目覚まし再生などが行えます。

別売のリモートコントロールユニットを使用することで離れた場所から操作ができます。

機種の定格
型式 カセットデッキ
トラック形式 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式
ヘッド 3(消去x1、録音x1、再生x1)
モーター キャプスタン用:FGサーボ、ブラシレス・スロットレス・コアレス/スーパー
          リニアトルクDDモーター
リール用:DCモーター
テープ速度 4.8cm/s
ワウ・フラッター 0.022%以下WTD RMS
0.045%以下WTD Peak
周波数特性 20Hz~21kHz ±3dB(録音レベル-20dB、ZXテープ)
20Hz~20kHz ±3dB(録音レベル-20dB、SX、EXIIテープ)
総合S/N比(70μs、ZXテープ) ドルビーCタイプNR on:72dB以上(400Hz、3% THD、IHF A-WTD、RMS)
ドルビーBタイプNR on:66dB以上(400Hz、3% THD、IHF A-WTD、RMS)
総合歪率 0.8%以下(400Hz、0dB、ZXテープ)
1.0%以下(400Hz、0dB、SX、EXIIテープ)
消去率 60dB以上(100Hz、0dB)
チャンネルセパレーション 37dB以上(1kHz、0dB)
クロストーク 60dB以上(1kHz、0dB)
バイアス周波数 105kHz
入力 Line:50mV/70kΩ
出力 Line:1V(400Hz、0dB、アウトプットレベル最大)/2.2kΩ
Headphone:45mW(400Hz、0dB、アウトプットレベル最大)/8Ω
ブラックボックスシリーズ専用出力 DC±10V、125mA最大
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 最大45W
外形寸法 幅450x高さ135x奥行300mm
重量 約9.5kg
別売 リモートコントロールユニット RM-200(¥6,000)