Nakamichi Fidera GemSonic 807
¥49,800(1965年発売)
解説
ジェムソニックシリーズのコタが3ヘッドテープデッキ。
            
            ジェムソニック807は、ナカミチのオーディオブランドであったフィデラの専用モデルとして開発されました。
            
            メカニズムには従来のフィデラ・シリーズの特徴を生かした独特のベルト駆動方式を採用しており、ワウフラッターを少なく抑えています。
            また、キャプスタンモーターにヒステリシス・シンクロナス・4ポール型モーターを使用しており、スピード偏差の無い3スピードメカニズムで垂直・水平の両方で使用できます。
            さらに自動停止やテープカウンターのついたワン・ハンド切替式新メカニズムが使用されています。
            
            アンプ部は16個のトランジスタを用いたソリッドステート構成となっており、録音用と再生用にそれぞれ独立した回路を用いています。これにより入力ソースと録音中のテープの音を比較しながら録音できます。
            
            発振器はプッシュプル型となっており、バイアス周波数は96kHzとし、録音補償はLC補償を採用しています。
            
            入力端子にはRIAAカーブに合わせたMM型カートリッジ用端子を搭載しており、レコードプレイヤーからの録音・再生が行えます。
            
            再生補償はNARTBの50μsと100μsがスピード切替ツマミと連動で切替えられます。
            
            外観はオイル仕上げのウォルナットケースと銀色・ミラー仕上げのパネルデザインを採用しています。
			
機種の定格
| 型式 | テープデッキ | 
| テープ速度 | 3スピード 19cm/s、9.5cm/s、4.75cm/s  | 
                
| リール寸法 | 7号まで | 
| ワウ・フラッター | 0.15%rms以下(19cm/s) 0.25%rms以下(9.5cm/s)  | 
                
| 周波数特性 | 30Hz~20kHz(19cm/s) 40Hz~17kHz ±2dB(19cm/s)  | 
                
| S/N比 | 50dB以上 | 
| クロストーク | 60dB以上 | 
| 歪率 | 1%以下(0VU) | 
| バイアス周波数 | 96kHz | 
| 録音・消去方式 | ACバイアス AC消去  | 
                
| 再生イコライザ | NARTBスタンダード(50μs・100μs) | 
| 入力端子 | マイク:10kΩ MM用:45kΩ Aux:500kΩ  | 
                
| 出力端子 | 0.5V/3kΩ | 
| 電源 | AC100V/117V、50Hz/60Hz | 
| 外形寸法 | 幅300x高さ150x奥行210mm | 
| 重量 | 7kg | 
| 付属品 | 7号空リール(1個) ゴムキャップ(2個) 電源コード  |