Nakamichi 581
¥138,000
解説
録音/再生ヘッドを独立化させた、ディスクリートヘッド構成を採用したカセットデッキ。
            
ディスクリートヘッド構成の採用により、消去を含め3ヘッド構成となっています。
            581では、ラインアンプは録再兼用となっているためアフターモニターはできませんが、400Hz/15kHzのテストトーンは録音しながら再生レベルを直読でき、キャリブレーションが容易です。
            
周波数分散型ダブルキャプスタンを採用しています。
ふたつのキャプスタンでテープをホールドするクローズドループダブルキャプスタン方式は変調ノイズ、フラッター低減上極めて有利ですが、580シリーズではさらにふたつのキャプスタン系を異なるものとし、フラッターピークの重なりを回避し、特性の改善を得ています。
            
モーターの回転変動を検知し、基準信号発振器の信号と位相を比較、制御するPLL(フェイズロックドループ)方式により高精度回転を得ています。
            
振動減衰特性の大きなアルミニウムアロイを主体にしたシャーシに樹脂成形部品を組み合わせ、モーターその他回転体から生じる有害な微振動を吸収し、フラッター成分を減少しました。
            
録音アンプから録音ヘッドに接続されるカップリングコンデンサーを削除して直結、DC化することによって録音時の歪の改善、低域の位相まわりを防止し特性の改善を計っています。
            
録音イコライザー、再生イコライザー回路のコンデンサーにネガティブフィードバックをかけるダブルNF回路を採用し、コンデンサーによって発生する歪を低く押え、同時に直流電流安定度を高くとっています。
            
PLAY、FF、REW、PAUSE、STOPなど全ての操作は、ソフトタッチボタンを押すことによりロジック回路に命令が入り、コントロールモーターによってメカニズムを動作させます。瞬間的に大電流を食うソレノイド方式と異なり電源が安定しており、ゆっくりとテープに接触することができるため、テープにダメージを与える事がありません。その上、安定したテープ走行が得られ動作も極めて静粛です。
            
0.4秒というスピードでシャットオフされ、テープ巻きつきなどのトラブルを防止します。
			
機種の定格
| 型式 | ステレオカセットデッキ | 
| トラック方式 | 4トラック2ch | 
| ヘッド構成 | コンビネーションV-cutヘッド、 消去:ダブルギャップフェライトヘッド  | 
                
| モーター | 38パルスFGサーボモーター 2速度可逆回転型DCサーボモーター  | 
                
| テープ速度 | 4.8cm/秒 | 
| ワウ・フラッター | 0.04%以下Wrms 0.08%以下Wpeak  | 
                
| 周波数特性 | 20Hz~20000Hz±3dB | 
| 総合S/N比 | 60dB以上(400Hz、0dB、WTD rms) 66dB以上(400Hz、3%THD、WTD rms) (ドルビーNR in、70μs、ZXテープ)  | 
                
| 総合歪率 | 0.8%以下(400Hz、0dB、ZXテープ) 1.0%以下(400Hz、0dB、SX、EX IIテープ)  | 
                
| 消去率 | 60dB以上(1kHz、0dB、ZXテープ) | 
| チャンネル・セパレーション | 37dB以上(1kHz、0dB) | 
| クロストーク | 60dB以上(1kHz、0dB) | 
| バイアス周波数 | 105kHz | 
| 入力 | 50mV、50kΩ | 
| 出力(400Hz、0dB、アウトプットレベル最大) | ライン:1V 2.2kΩ ヘッドホン:45mW、8Ω  | 
                
| ブラックボックスシリーズ専用DC出力 | ±10V 125mA最大 | 
| 電源 | 100V 50/60Hz | 
| 消費電力 | 最大27W | 
| 外形寸法 | 幅500x高さ130x奥行350mm | 
| 重量 | 約8.3kg | 
| 備考 | 別売:リモートコントロールユニットRM-200(¥6,000) 別売:RM-580ワイヤレスリモコン(¥28,000)  |