Nakamichi NAKREI FIDELA 300DS
¥40,000(1960年台中期頃)
解説
フィデラ300Dの姉妹機として開発されたテープデッキ。
ワウ・フラッターの少ないフィデラ独特のベル・ドライブ式テープメカニズムを採用しています。
FIDELA300Dに比べてキャプスタンモーターにはヒステリシスシンクロナス型を使用しており、フライホイールにも大型のものを使用することで、スピード偏差を抑え、さらにワウフラッターを改善しています。
バイアス周波数が96kHzのプッシュプル録音発振器と、オールトランジスタ式の録音再生プリアンプを搭載しています。
NARTB(50μs、100μs)とIEC(70μs、140μs)の4つの再生補償回路を搭載しています。
二つの録音ボタンによって多重録音や同時録音、4トラック・モノラル等の録音・再生が可能です。
水平・垂直のいずれでも使用できる設計となっています。
テープが終わった時に自動的に停止するオートシャットオフ機構を搭載しています。
外観はオイル仕上げのウォルナットケースとアルマイト・ヘアラインパネルを採用しています。
機種の定格
| 型式 | テープデッキ |
| テープ速度 | 19cm/s、9.5cm/s |
| リールサイズ | 7号 |
| ワウ・フラッター | 0.15%rms以下(19cm/s) 0.25%rms(9.5cm/s) |
| 周波数特性 | 40Hz~18kHz(19cm/s) 50Hz~15kHz ±2dB(19cm/s) |
| S/N比 | 50dB以上 |
| クロストーク | 60dB以上 |
| 歪率 | 1%以下(0VU) |
| バイアス周波数 | 96kHz |
| 録音・消去方式 | ACバイアス AC消去 |
| 再生イコライザ | NARTB及びIEC(50μs、70μs、100μs、140μs) |
| 入力端子 | マイク:10kΩ Aux:500kΩ |
| 出力端子 | 0.54V/5kΩ |
| 電源 | AC100V/117V、50Hz/60Hz |
| 外形寸法 | 幅300x高さ150x奥行270mm |
| 重量 | 6.5kg |
| 付属品 | 7号空リール(1個) ゴムキャップ(2個) 電源コード |