オーディオの足跡

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M-3の画像
 解説 

指向性を改善するため、バイポーラ技術を導入したスピーカーシステム。

指向性の広いスピーカーユニットを前後バッフルに配置し同位相でドライブしています。
後面解放タイプのダイポーラ平板スピーカーでは、一般に前後逆位相の平面波となり位相干渉の影響を強く受けるため、このような広い指向特性を実現するのができませんでしたが、この技術によりほとんど360度無指向性に近い拡散特性を得ています。

M-1は3ウェイ5ユニット構成となっており、ウーファー以外は前後にそれぞれマウントされています。
各帯域には、高域には180度の指向範囲にわたり俊敏な過渡特性と低歪率フラットレスポンスを保つハイパーポリック・ドームトゥイーター。中域には3層ラミネートのカーボン添加ポリプロピレン軽質量コーンによる高速応答広帯域ミッドレンジが採用されており、低域には特殊トリートメントを施しカーボン添加ポリプロピレン振動版と、38mmφボイスコイル、プチルゴムエッジを採用した高耐入力ロングストロークウーファーを採用しています。

エンクロージャーはCAD設計とCAM加工技術を駆使し寸法誤差を±100ミクロンに抑えています。
また、高密度なファイバーボードを使用し、頑丈な本ざね継ぎ構造や内部隔壁、ソリッドアングル補強によって、固有共振と定在波の発生を排除しています。
ユニットは全て回折波の影響を避け、バッフル面に沈めたフラッシュマントとしています。さらに、コーナーは曲面仕上げとし、グリルクロスも良好な拡散パターンの障害とならないよう、バッフルと同一平面に隙間無く固定されています。
木部の表面仕上げはブラック・グロス・フィニッシュとなっています。

ネットワーク部は、360度全方位にわたって最もニュートラルなレスポンスとトーンバランスを確保するために、コンピューターモデリングによって開発されています。さらに、厳選パーツを組み合わせ、入念なヒアリングテストでチューニングされてます。
また、入力端子はバイワイヤリング/バイアンプに対応しています。

機種の定格
型式 3ウェイ・5スピーカー・バイポーラ-バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:25.4cmコーン型
中域用:11.4cmコーン型x2
高域用:1.9cmドーム型x2
周波数特性 On-axis:30Hz~20kHz ±2dB
Off-axis:30Hz~18kHz ±2dB
実用低域特性 24Hz(-10dB無響室)
インピーダンス 7Ω(4Ωミニマム)
最大入力 連続:200W
ピーク:300W
出力音圧レベル 85.5dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数 400Hz、2.2kHz
外形寸法 幅461x高さ1337x奥行211mm
重量 59kg