MICRO Take-5
¥44,800(1974年頃)
解説
SOLID-5のソリッド指向とDD-10のリーケージ・フラックス対策を継承し、FGサーボ方式を採用したダイレクトドライブプレイヤー。
モーター部にはFGサーボ方式によるトランスレス6極ACモーターを採用しており、FGサーボ方式による二重の速度検出機構で定速回転に高い信頼性を得ています。
また、FGサーボ方式は従来の速度検出方式では補正しきれないターンテーブル、モーター軸及び軸受けなどの機械的工作精度の誤差や周囲の温度の変化にともなう電圧変動による回転数の変化をさらに補正します。
さらに、トランスレスなため、シールドの悪いカートリッジや低出力型カートリッジへのリーケージフラックスの影響がありません。
ターンテーブルには慣性質量200kg・cm2の精密加工仕上げアルミダイキャストターンテーブルを採用しています。また、ゴムシートは音質面での効果を考慮したものを採用しています。
カートリッジにはMM型カートリッジであるplus-1を搭載しています。
超軽量アルミパイプカンチレバーの採用とチップの軽量化により振動系の実行質量を大幅に軽減しています。
キャビネットはハードボードをくり抜いたもので、プレヤーの必要か色を左右2ヶ所にまとめたシンプルな構造となっています。
速度切換は従来の33、45回転の独立したスイッチ方式ではなく、30~50回転までの連続可変方式を採用しています。
また、規定回転数のチェックはターンテーブルの外周に刻まれたストロボとネオンランプでチェックが行えます。
ブラックボディのTake-5と木目ベースのTake-5Aの2種類がありました。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| <ターンテーブル部> | |
| 駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
| モーター | ACサーボモーター |
| 回転数調整範囲 | 30~50rpm連続可変 |
| ターンテーブル | 31cmアルミダイキャスト製、1.5kg |
| 回転ムラ | 0.035%以下 |
| S/N比 | 58dB以上 |
| <トーンアーム部> | |
| 型式 | スタティックバランス型 |
| 有効長 | 222mm |
| オーバーハング | 15mm |
| 適合カートリッジ自重 | 4g~12.5g |
| 針圧可変範囲 | 0~3g(1回転) |
| <カートリッジ部> | |
| 型式 | MM型(plus-1) |
| 出力バランス | 1.5dB(1kHz) |
| チャンネルセパレーション | 25dB(1kHz) |
| 出力電圧 | 4mV(1kHz、5.0cm/s) |
| 負荷抵抗 | 50kΩ~100kΩ |
| 最適針圧 | 2g |
| 針先 | 0.6milダイヤ針 |
| コンプライアンス | 8.5x10-6cm/dyne |
| 自重 | 4.5g |
| 交換針 | V-P1(¥4,600) |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 12.5W |
| 外形寸法 | 幅466x高さ144x奥行342mm |
| 重量 | 8.2kg |
| 別売 | オルトフォン SPU/GT専用サブウェイト(¥1,000) |