MICRO MR-622S
¥59,800(1974年頃)
解説
トルクアップモーターと高感度アームでより完成度を高めたレコードプレイヤー。
回転トルクを向上したDCサーボモーターを採用することで、回転ムラを抑え安定性を高めてます。
また、ターンテーブルは完全にバランスチェックされた精密機械加工仕上げのアルミダイキャスト製を採用しています。
ターンテーブルに使用されるゴムシートは320gの重量級タイプで、回転による共振やレコード音溝と針先との間の共振を吸収しています。
速度切換スイッチはマイクロスイッチの使用による電子式で、33・45回転が選択できます。
また、速度調整は33、45回転それぞれ±6%の範囲で微調整が可能です。
トーンアームは軸受部がMA-202と同構造のスタティックバランス型トーンアームを採用しており、垂直軸受部には独自のアンギュラー型ベアリング、水平軸受部にはラジアル型ベアリングをそれぞれ使用し、初動垂直感度5mg以下、初動水平感度10mg以下を実現しています。
また、独自の針圧対応可変式インサイドフォースキャンセラーを搭載しており、針圧を左右均等に加え、カートリッジのトレーシング能力を高めています。
ヘッドシェルは共振の少ないアルミダイキャスト製ヘッドシェルであるH-303を採用しており、コネクター部には経年変化による接触不良を防ぐため金メッキ処理を施しています。
針圧調整は0~3gまで一回点直読式を採用しており、後部に別売りのサブウェイトを取り付けることで自重19gまでのカートリッジが使用可能となっています。
アームリフターはレコード面との接触離脱がスムースなオイルダンプ式を採用しています。
キャビネットは棒新対策を施したスリムなタイプで、ハウリング対策も施されています。
出力コードは50pF/mの低容量タイプで、4ch再生への対応も図っています。
規定回転数のチェックはターンテーブルの外周に刻まれたストロボとネオンランプでチェックできます。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
モーター | DCサーボモーター |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転微調整範囲 | ±6%(33、45独立調整) |
ターンテーブル | 31cmアルミダイキャスト製、1.5kg |
回転ムラ | 0.04%以下 |
S/N比 | 60dB以上 |
<トーンアーム部> | |
型式 | スタティックバランス型 |
有効長 | 237mm |
オーバーハング | 15mm |
適合カートリッジ自重 | 3g~15g 7g~19g(別売サブウェイト使用時、¥300) |
針圧可変範囲 | 0~3g(1回転) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅500x高さ153x奥行384mm |
重量 | 9.5kg |