MICRO DQX-500
¥80,000(1979年頃)
解説
大口径ターンテーブルやダイナミックバランス型トーンアームを一体構造としたレコードプレイヤー。
トーンアーム部にはダイナミックバランス型トーンアームであるMA-707Xを搭載しています。
ダイナミックバランス方式ではバネ成分を応用して針先をディスク音溝に圧着する構造となっており、ディスクの反りやプレイヤーの水平度の影響を受けず、優れたトレース能力を持っています。
このアームは軸受の水平垂直感度に優れた構造のため、使用するカートリッジの針先コンプライアンスに応じて軽針圧によるコンスタントな圧着性を実現しています。また、軸受に支えられたパイプ可動部分の質量(ムービングマス)も小さく、ハイコンプライアンス型カートリッジを指定軽針圧で特性に従って動作させる事が可能です。
パイプは質量が小さく強度の大きなスーパーアルミ合金を使用しています。また、内部線材にはローマスタイプにマッチした新開発の極細同軸ケーブル(無酸素銅)を採用しており、渦電流損による伝送特性への影響を出来るだけ少なくしています。
ターンテーブルには35cm径のターンテーブルを採用しており、クォーツロック方式で駆動しています。
このターンテーブルは慣性モーメント600kg・cm2と非常に大きく、ディスク音溝によるパルシブな機械振幅にも変動を受けにくい特長を持っています。そして基本的なサーボコントロールを基にスタティックな負荷変動はクォーツロックPLL方式で吸収し、ダイナミックな負荷変動は慣性モーメントによって改善しています。
静特性上はクォーツロックサーボ方式が定速安定性に優れていますが、ディスク再生時に発生するランダムなトランジェント負荷まで完全に制御できるとは言えず、特に周波数上高い成分の外乱に対してはターンテーブルの慣性モーメントに殆ど依存して総合特性を向上させています。
フレームには共振の少ないモノコック型フレームを採用しています。
フォノモーターとトーンアームは三本脚構成による金属フレームで一体構造となっており、プレイヤーとしての機械的循環系が外部振動によって影響を受けにくい設計となっています。
さらにモーターシャフト軸受部をフレームと結合する事で、重量級ターンテーブルの回転に伴う大きなイナーシャを支えており、機械的な強度を考慮しています。
カートリッジ交換用に別売りでシェルが販売されていました。
使用カートリッジの適正動作を得るためには特性上8~10Hzに共振点が移動するようトーンアームとのトータルムービングマスを選ぶ事が重要です。
ハイコンプライアンスとして設計されたカートリッジでは付加ウェイト無しで指定の特性を得ることができますが、一部のローコンプライアンスタイプでは付加ウェイトの取り付けによって共振点を10Hz前後に移動特性上のバランスを取ることができます。パイプ上の目盛を基準にしてウェイトの取り付け位置を決定します。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| <ターンテーブル部> | |
| 駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
| モーター | クォーツロックPLLDCサーボモーター |
| 回転数 | 33-1/3、45rpm |
| ターンテーブル | 35cmアルミダイキャスト製、2.6kg |
| 慣性モーメント | 600kg・cm2(ターンテーブルシート含む) |
| 回転ムラ | 0.025%以下(WRMS) |
| S/N比 | 62dB以上(JIS) |
| <トーンアーム部> | |
| 型式 | ダイナミックバランス型 |
| 有効長 | 237mm |
| オーバーハング | 15mm |
| 最大トラッキングエラー | 1.5゜以下 |
| 適合カートリッジ自重 | 4g~12g |
| 針圧調整範囲 | 0~3g |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 5W |
| 外形寸法 | 幅410x高さ139x奥行350mm |
| 重量 | 7.0kg |
| 付属 | ダストカバー |
| 備考 | 付加ウェイトを使用した方が良い例 Ortofon MC20(付加ウェイト推奨目盛9) Grace F8F(付加ウェイト推奨目盛10) Satin F117E(付加ウェイト推奨目盛10) Victor XL-II(付加ウェイト推奨目盛10) |
| 別売 | ヘッドシェル H-707X(¥1,500) |
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