MICRO DD-1
¥47,800(1974年頃)
解説
基本性能を重視したダイレクトドライブプレイヤー。
駆動系には、DCサーボコントロールによるブラシレスダイレクトドライブモーターを使用しており、優れた特性を得ています。
トーンアームは、MA-202の回転部をそのまま生かした設計となっており、ヘッドシェルには共振の少ないH-303を採用しています。
アーム取付部には制動材を採用しており、プレイヤーシステムとしての共振対策が施されています。
インサイドフォースキャンセラーはマイクロ独自のスプリングテンションを応用し調整の簡潔な針圧対応可変式となっています。
33・1/3、45rpmの微調整はそれぞれ独立した構造となっており、±6%の範囲で可変できます。
また、速度チェック用にミラータイプの大型ストロボスコープを搭載しています。
カートリッジにはM-2100にさらに改良を施したM-2100mkIIを採用しています。
オイルダンプ式のアームリフターを搭載しており、on-off、ターンテーブルスタートと連動しています。
キャビネット内部は補強材と制動材を充分に使用しており、ゴム脚との併用で共振とハウリングに対策されています。
速度微調用コントロールや針圧調整用メインウェイトなど、微妙な調整が必要な回転部にはソフトラバーを使用しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
モーター | 8極24スロットDCサーボモーター |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転数微調範囲 | 規定速度に対して±6% |
ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト製、1.2kg |
回転ムラ | 0.045%以下 |
S/N比 | 55dB以上 |
<トーンアーム部> | |
型式 | スタティックバランス型 |
有効長 | 222mm |
オーバーハング | 15mm |
適合カートリッジ自重 | 4g~11g |
針圧可変範囲 | 0~3g(1回転) |
<カートリッジ部> | |
型式 | MM型(M-2100mkII) |
周波数特性範囲 | 10Hz~28kHz |
出力バランス | ±0.5dB(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 30dB(1kHz) |
出力電圧 | 4mV(1kHz、3.54cm/s) |
負荷抵抗 | 50kΩ~100kΩ |
最適針圧 | 2g |
針先 | 0.6milダイヤ針 |
コンプライアンス | 25x10-6cm/dyne |
自重 | 4g |
交換針 | V-2100/6(¥3,600) V-2100/5(¥3,600) V-2100/e(¥5,600) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 5.4W |
外形寸法 | 幅449x高さ150x奥行340mm |
重量 | 8.2kg |