McIntosh MC502
価格不明(1980年発売)
解説
C504と同じ設計思想が生んだコンパクトサイズのステレオパワーアンプ。
前面パネルにあるNormal(緑)とLimit(赤)のランプは、「波形比較回路」と呼ばれる独創設計による回路で作動しています。
この回路は、出力波形と入力波形を電気的に比較してその波形差が0.5%になるとLimitランプが点灯し、Normalランプが消えます。また波形差が1%に達すると、パワーガード回路が動作し、アンプがクリッピングするのを防いで、スピーカーから歪を再生せず、同時にスピーカーを安全に保護します。この場合でも、アンプは定格最大出力を発揮しています。Limitランプはアンプがオーバーロードした場合に点灯し、オーバーロードの状態が非常に短い間であっても、目で確認できる程度の間点灯しています。
入力波形と出力波形はIC作動アンプで比較され、出力波形の歪による波形差は電圧に変換されます。この電圧は、約100倍に増幅され全波整流回路を通りSchmidtトリガー回路に供給されます。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ | ||||
出力 |
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定格出力帯域 | 20Hz~20kHz | ||||
高調波歪率 | 0.02%以下(ステレオ、モノラル共、20Hz~20000Hz) | ||||
周波数特性 | 20Hz~20kHz、+0 -0.25dB 10Hz~10kHz、+0 -3.0dB |
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SN比 | 95dB以上(定格出力時) | ||||
出力電圧 | 25V | ||||
ダンピングファクター | 50以上 | ||||
入力感度/インピーダンス | 0.75V、2.5V/75kΩ (レベルコントロールで切換) |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 20W~400W | ||||
外形寸法 | 前面パネル:幅406x高さ92mm 本体:幅375x高さ60x奥行368mm |
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重量 | 12.2kg |