McIntosh MA6800
¥580,000(1994年12月発売)
解説
G.T.L(グラスパネル、出力トランス、パネルライト)の三つの要素を備え、セパレートアンプと同等のクオリティを持つアンプとして開発されたインテグレーテッドアンプ。
アウトプットトランスを搭載しており、8Ω/4Ω/2Ωの負荷に対して不変のハイパワーを実現しており、可聴帯域をはるかに超える周波数まで極低歪率を保ちながら、53A以上のピーク出力電流を安定供給できます。
さらに、このトランスは万一の際にDC電流の流出を防ぎ、スピーカーを保護する機能も持っています。
フォノ入力からファイナルステージまでの信号系は、マッキントッシュのセパレートアンプと基本的に同等となっており、インテグレーテッド方ならではのメリットをプラスするために信号経路の短縮を徹底させたうえで、内部干渉や歪を入念に排除しています。
電源トランスの厳重な電磁シールドはもとより、プリントボードやケーブルの配置など、隅々まで検討されています。また、ロジックコントロールの信号スイッチは全てガラス封止のリードリレーを採用しています。
トーンコントロール回路はフラットポジションで完全にバイパスされます。
主要な操作は赤外線リモートコントローラーによって手元で一括して行えます。
マスターボリュームの位置はパネル中央のLEDインジケーターにデジタル表示されます。またLISTEN系とRECORD系が完全に独立した信号の選択もそれぞれ自由にでき、オプションのビデオセレクターやスピーカーセレクターをコントロールすることも可能です。
パワーガードやセントリーノモニターなど6系統におよぶマッキントッシュ独自のプロテクション回路を搭載しています。
業務用VUメーターの約10倍の応答速度で電圧x電流の出力電力を表示するパワーメーターを搭載しています。
スピーカー出力端子には、芯線径6mmのケーブルをダイレクトに接続可能です。
プリアンプ部出力端子とパワーアンプ部入力端子を搭載し、それぞれ分離使用が可能です。
マッキントッシュ独自のコンティニュアス・ラウドネスコントロールを搭載しており、ボリューム位置にかかわらずラウドネス補正が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオインテグレーテッドアンプ |
定格出力(両ch動作時) | 150W+150W(2Ω、4Ω、8Ω、正弦波連続出力) |
負荷インピーダンス | 2Ω、4Ω、8Ω(独立端子) |
出力周波数帯域幅 | 20Hz~20kHz |
全高調波歪率 | 0.005%以下(20Hz~20kHz、250mW~150W、両ch動作時) |
混変調歪率(両ch動作) | 0.005%以下(20Hz~20kHzの任意の組み合わせ時、250mW~150W) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.5dB |
SN比(IHF-Aネットワーク) | パワーアンプ:110dB(定格出力) プリアンプ:90dB(10mV入力、84dB IHF) ハイレベル:100dB(定格出力、90dB IHF) |
IHFダイナミックヘッドルーム | 1.8dB |
ダンピングファクター | 40以上 |
パワーガード | 1kHzでオーバードライブ14dBまでTHD 2%以内 |
入力インピーダンス | Phono:47kΩ(65pF) High Level:22kΩ パワーアンプin:20kΩ |
入力感度 | Phono:2.5mV(定格出力時、0.5mV IHF) High Level:250mV(定格出力時、40mV IHF) パワーアンプin:1.4V(定格出力時) |
最大入力レベル | Phono:90mV High Level:10V |
トーンコントロール | Bass/Trebleとも最大12dBブースト/12dBカット |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz、6.25A(UL/CSA1) |
外形寸法 | 幅445x高さ179x奥行537mm(ノブ含む) |
重量 | 31.8kg |