
McIntosh C36
¥270,000(1992年発売)
解説
マッキントッシュの伝統を踏まえつつ最先端の技術とデバイスによって信号回路の低歪化を徹底したコントロールアンプ。
9系統の入力端子を装備しており、切換えにはデジタルロジック制御のリードリレースイッチを採用しています。
このリレーはガラスチューブ内に不活性ガスを封入し、接点部分には金とロジウムとルテニウムの3層メッキが施されており、高い信頼性と低歪を実現しています。
また、全ての入出力端子には耐蝕性の高い金メッキ端子を採用しています。
マスターボリュームやトーンコントロールには連動精度の高い厳選した素子を採用しています。
また、トーンコントロールのセンタークリックポジションでは自動的に回路素子がバイパスされ、カラーレーションの無いフラットな特性が得られる設計となっています。
マッキントッシュ独自のアクティブラウドネスを搭載しています。
この方式は独立ボリュームを採用する事で、マスターボリュームの位置や入力レベルの違いに影響されずに自由な調整を可能にしています。これにより小音量で聴いている時にも最適な聴感補正が可能とあんっています。
回路は差動入力コンパレーターによる加算型となっており、フラットアンプとパラレルに補正信号を付加するため、歪率の劣化を少なく抑えられています。
RECセレクターが独立した設計となっており、各信号の干渉を抑えています。
また、プロセッサーループも別々に装備しており、リッスン回路とREC回路に別のプロセッサー機器を接続する事が可能です。
リッスン回路の出力はメイン出力以外にオン/オフが可能なサブ出力端子を2系統装備しています。
また、オプションのSCR-3スピーカーリレーユニットを併用する事で、1台のパワーアンプに接続された2組のスピーカーをスイッチで切り換える事が可能です。
フォノイコライザー部はハイゲイン・ローインピーダンス設計となっています。また、RIAA素子には1%級の精密抵抗を使用しており、等化偏差とノイズを極少化しています。
2重シールド構造の電源トランスを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリアンプ |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.5dB |
定格出力 | 2.5V(Main及びspeaker1/2) |
出力インピーダンス | 600Ω |
最大出力電圧 | 8V(メイン及びスピーカー1/2、20Hz~20kHz) |
全高調波歪率 | 0.002%以下(20Hz~20kHz、定格出力時) |
入力感度 | Phono:2.5mV(定格出力時)/0.5mV(IHF) Line:250mV(定格出力時)/50mV(IHF) |
最大入力レベル | Phono:90mV Line:10V |
入力インピーダンス | Phono:47kΩ/65pF Line:22kΩ |
S/N比(IHF-Aネットワーク) | Phono:90dB(入力10mV)/84dB(IHF) Line:105dB(定格出力時)/95dB(IHF) |
ゲイン | Phono-Tape:40dB Phono-Main:60dB Line-Tape:0dB Line-Main:20dB |
トーンコントロール | ±12dB(Bass/Treble共) |
ACアウトレット | Switched:8系統 Unswhitched:1系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅445x高さ138x奥行330mm(端子含む) パネル操作部クリアランス:35mm |
重量 | 8.2kg(本体) |