McIntosh C29
価格不明(1970年代前半?)
解説
C28とC32のアンプ技術を引き継いだプリアンプ。
入力セレクターは二重銀接点にし、構造的に堅牢にしています。
また、各ハイレベル入力においてシールドされたネットワークと、不要入力をアースするショートスイッチの動作によって、入力回路間で信号がフィードバックしないようにされています。
Phonoイコライザーには、新開発のICやOPアンプを搭載し、差動入力回路の低歪率ローノイズ化を実現しています。
ローノイズ効果を充分に発揮させるため、フィードバック回路に誤差の少ないパーツを採用しています。
ヘッドホンアンプには歪率0.1%以下のICヘッドホンアンプを開発して採用してます。
ダイナミック型ヘッドホンを2系統同時に動作させることを可能にしています。
音量はヘッドホン専用ボリュームで調整できます。
切替はプッシュボタンを使用しており、スイッチはプリント基板に直接取り付けられています。
各テープデッキへの入出力回路はシールドされているため、相手のテープデッキからの直流リークを除去し、切替時に発生するポップノイズや、クリックノイズを軽減しています。
ボリュームコントロールには、マッキントッシュ社独自の高精度ステップ式アッテネーターを採用しています。
70dBの範囲を32段階に分割したコントロールとボリュームOFFで構成されています。
ラウドネスコントロールは、連続可変的に「Loud」ツマミによってコントロールできます。
電源トランスは、ハムを除去しSN比を向上させるため、銅版、シリコン鋼板、金属ケースで三重にシールドされています。
24Vの出力電圧では3,000μFのコンデンサで、全波整流された電圧がモニターアンプに供給され、この出力電圧から18Vを分圧し、IC電圧制御回路を通して定電圧回路やOPアンプ回路に供給します。
電流感能コンセント回路(SCR採用)により、プレイヤーが動作すると、プリアンプの電源もON状態になります。
プレイヤーがOFFになると、電源もOFF状態になります。
この機能自体をOFFにすることも可能です。
機種の定格
型式 | ステレオプリアンプ | ||||||||||||||||
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.5dB | ||||||||||||||||
歪率 | 0.02%以下(20Hz~20kHz、定格出力時) | ||||||||||||||||
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:2mV(1kHz)/47kΩ(65pF) AUX、Tuner、Tape1、2:0.25V/250kΩ MIC:2.5mV/500kΩ |
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ハム及びノイズ | AUX、Tuner、Tape1、2:IHF 100dB、90dB(聴感補正無し) Phono1、2:IHF 90dB、80dB(10mV入力時) |
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出力レベル/インピーダンス | Main出力:2.5V/10kΩ(定格入力時) Tape出力:0.25V/10kΩ(定格入力時) Headphone、Line出力:0.75V(8Ω)、2.5V/600Ω |
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LF-HFフィルター | 50Hz以下、7kHz以上(12dB/oct) | ||||||||||||||||
電圧増幅度(dB) |
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使用半導体 | トランジスタ:2個 IC:9個 シリコンダイオード:11個 LED:8個 SCR:1個 LDR:1個 |
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Bassコントロール | +20dB~-20dB(20Hz)、11段切換 | ||||||||||||||||
Trebleコントロール | +18dB~-18dB(20kHz)、11段切換 | ||||||||||||||||
Volumeコントロール | 0dB~-70dB、連続可変 | ||||||||||||||||
電源 | AC120V、50Hz/60Hz | ||||||||||||||||
消費電力 | 45W | ||||||||||||||||
外形寸法 | 本体:幅375x高さ122x奥行330mm(パンロック含む) 前面パネル:幅406x高さ138mm |
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重量 | 8.6kg(梱包時:14.1kg) |