
MARK LEVINSON No390SL
¥1,350,000(2001年頃)
解説
No39Lに最新デジタル技術の投入によるバージョンアップとSクオリティのグレードアップを施したCDプレイヤー。
回路基板にはSクオリティの証として絶縁・誘電特性に優れたアーロンN25による四層基板を採用しており、電源/信号ラインの独立化によって電源回路の最適化と信号経路の短縮によるハイスピード伝送を実現しています。
デジタル/アナログの両方で信号の完全バランス動作を行っています。
また、LVDS(Low Voltage Differential Signal)レシーバーを採用する事でデジタル信号の低電圧化によってより高精度なデジタル伝送を実現しています。
アップコンバージョン機能を搭載しており、CD再生時や外部デジタル信号の入力時に内蔵したデジタルフィルターによってサンプリングレートを352.8kHzまたは384kHzの24bitデータにアップコンバージョンしています。
D/A変換部にはアナログデバイセズ社のAD-1853マルチビット・デルタ/シグマDACをデュアル・バランスで搭載しています。
さらに、新設計I/Dコンバーターやディファレンシャル設計の新アクティブフィルターなど、リファレンスAVプロセッサーNo40のために開発された新しいデジタル手法を投入しています。
No40にも搭載されているリファレンスグレードのディスクリートアウトプットバッファー回路を採用しています。
ボリューム回路を搭載しており高性能出力バッファーとの組み合わせによりパワーアンプのダイレクトドライブが可能です。
ボリューム部にはNo383Lにも搭載されたNo32Lタイプの高精度ボリューム回路を搭載しています。
可変出力はモード切換を行って使用します。
メカニズム部にはCD-ROMドライブ用のメカニズムを搭載しており、ディスクトレイには厚さ3.2mmの薄型トレイを採用しています。
メカニズム部は独自の振動吸収素材であるIsolossを介してセットされており、外部振動からの悪影響を排除しています。
コミュニケーション端子を搭載しており、他のマークレビンソン機器と連携して統合コントロールが可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
No39Lからのバージョンアップサービスが行われていました。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
デジタル入力 | RCAアンバランス:1系統(SPDIF、75Ω) EIAJオプティカル:1系統 |
アナログ出力 | RCAアンバランス:1系統 XLRバランス:1系統 |
デジタル出力 | RCAアンバランス:1系統(SPDIF、75Ω) XLRバランス:1系統(AES/EBU、110Ω) |
D/Aコンバーター | 24bitデュアル・ディファレンシャルD/Aコンバーター |
フィルター | 8倍オーバーサンプリング24bitデジタルフィルター ベッセル同調リニアフェイズ・アナログフィルター |
周波数特性 | 10Hz~20kHz +0 -0.2dB |
全高調波歪率 | 0.003%以下(1kHz、0dB、A補正) |
ダイナミックレンジ | 96dB以上 |
外形寸法 | 幅400x高さ98x奥行364mm トレイオープン時:奥行523mm |
重量 | 10.1kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |
その他 | No39Lからのバージョンアップ フェイスプレート交換含まず(¥380,000) フェイスプレート交換含む(¥450,000) |