
MARK LEVINSON No36L
¥650,000(1995年発売)
解説
マークレビンソンのデジタル技術を投入すると共に次世代の高品位デジタル再生に対応したD/Aコンバーター。
デジタル再生フォーマットとしてHDCDに対応したデジタルフィルターを搭載しています。
また、HDCD対応ソフト再生時と通常ソフト再生時の音量差を自動調整する独自のレベル補正機能を搭載しています。
デジタル信号処理部にはNo30.5Lと同様にインテリジェントFIFOバッファーメモリを採用しています。
入力されたデジタル音声信号を一旦貯え、内蔵されたカスタムメイドの高精度クリスタルオシレーターを基準に再度読み出す事でジッター成分を排除しています。
コミュニケーション端子を搭載しており、プリアンプNo38SL/No38LやCDトランスポートNo37Lとの統合的なリモコン操作が可能です。
相互の機器をリンクケーブルで接続する事によってNo36L側のデジタル入力の切換やプリアンプの音量調整などの操作を一つのリモコンから行う事ができます。
デジタル入力端子はXLR端子によるAES/EBU入力、BNC端子とRCA端子によるSPDIF入力、ST及びEIAJによるオプティカル入力を装備しています。
アナログ出力端子はXLRバランスとRCAアンバランスを装備しています。
No36LにはNo36SLへのグレードアップサービスがありました。
Level1では基板とサブアセンブリーの交換を行います。また、Level2ではLevel1に加えてフェイスプレートの交換も行います。
また、No360SLが発売した時期からはNo36LにはNo360SLへのバージョンアップサービスが行われていました。
バージョンアップはLevel1とLevel2の2段階があり、Level1ではオーディオ基板の交換とRS232端子をシャーシ内部に設置し、Level2ではさらにフェイスプレートの交換を行いました。どちらもリアパネルの交換は行いません。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター |
デジタル入力 | XLRバランス:2系統 RCA同軸:1系統 BNC:1系統 STオプティカル:1系統 EIAJオプティカル:1系統 |
アナログ出力 | XLRバランス:1系統 RCAアンバランス:1系統 |
デジタル出力 | XLRバランス:1系統 |
D/Aコンバーター | 24ビット・カスタムD/Aコンバーターx2 |
フィルター | 8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター ベッセル同調リニアフェイズ・アナログフィルター |
周波数特性 | 10Hz~20kHz +0dB -0.2dB |
全高調波歪率 | 0.001%以下(1kHz、0dB、A補正) |
ダイナミックレンジ | 98dB以上 |
SN比 | 105dB |
チャンネルセパレーション | 110dB以上 |
IM歪(SMPTE、IMD) | 0.005%以下 |
ローレベルリニアリティ | -70dB以下まで測定限界以下 -90dB以下まで約+1.7dB(ディザーなし、0dB、1kHz) |
出力インピーダンス | 6Ω以下 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅400x高さ98x奥行364mm |
重量 | 10.1kg |
別売 | No36LからNo36SLへのバージョンアップサービス Level1(¥380,000) Level2(¥450,000) No36LからNo360SLへのバージョンアップサービス Level1(¥500,000) Level2(¥570,000) |