
MARK LEVINSON No360L
¥980,000(1998年11月発売)
解説
DSP技術によってCDフォーマットだけでなく、将来の高品位フォーマットへの対応も図ったデジタルプロセッサー。
DIR部及びデジタルフィルター部に独自プログラミングによる超高速32bitDSPを搭載しています。これにより96kHz/24bitへの対応だけでなく、DVDオーディオの192kHz/24bitを含む次世代のデジタルフォーマットへの対応を図っています。
インテリジェントFI-FOバッファーのメモリ量を最適に管理するDDS(ダイレクト・デジタル・シンセシス)技術を採用しています。
これにより最小限のメモリでの最大限のジッター削減を実現しており、D/A変換時の遅延を抑えたデジタル再生を可能にしています。
D/A変換部には完全24bit変換を誇るマルチビットタイプを採用しており、ディファレンシャル構成とする事でフルバランス・デジタル処理による24bitデジタルデータの再生を可能にしています。
リアパネルにコンピューター・コミュニケーション端子(RS232C)を装備しており、パソコン経由で内蔵DSPソフトウェアのバージョンアップができる設計となっています。これにより将来のデジタルオーディオフォーマットへの対応を図っていました。
No360LにはNo360SLへのグレードアップサービスがありました。
このサービスではオーディオ基板とネームプレート交換を行っていました。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター |
デジタル入力 | XLRバランス:2系統(AES/EBU、110Ω) RCA同軸:1系統(SPDIF、75Ω) BNC:1系統 STオプティカル:1系統 EIAJオプティカル:1系統 |
アナログ出力 | XLRバランス:1系統 RCAアンバランス:1系統 |
デジタル出力 | XLRバランス:1系統(AES/EBU、110Ω) |
D/Aコンバーター | 24ビット・カスタムD/Aコンバーターx2/ch |
フィルター | 8倍オーバーサンプリング24bitデジタルフィルター ベッセル同調リニアフェイズ・アナログフィルター |
周波数特性 | 10Hz~20kHz +0dB -0.2dB |
全高調波歪率 | 0.001%以下(1kHz、0dB、A補正) |
ダイナミックレンジ | 98dB以上 |
S/N比 | 105dB |
チャンネルセパレーション | 110dB以上 |
IM歪(SMPTE、IMD) | 0.005%以下 |
ローレベルリニアリティ | -70dB以下まで測定限界以下 -90dB以下まで約+1.7dB(ディザーなし、0dB、1kHz) |
出力インピーダンス | 6Ω以下 |
外形寸法 | 幅400x高さ98x奥行364mm |
重量 | 10.5kg |
別売 | No360LからNo360SLへのバージョンアップサービス Level1(¥500,000) |