
MARK LEVINSON No383L
¥980,000(1999年発売)
解説
マークレビンソン初のインテグレーテッドアンプ。
フルバランス・オペレーション方式を採用しており、プリアンプ部の入力段からパワーアンプ部の電圧増幅段までバランス領域のまま信号処理を行っています。
さらに、電源部を含む全ての回路を完全モノラル化して左右対称にレイアウトしたデュアルモノラル構成を採用しています。
プリアンプ部のボリューム機構には、DACチップ内の高精度レジスタ群を用いる事で0.1dBステップの細かな音量調整と誤差0.01dB以下の高いマッチング精度を実現しています。また、バランスや入力レベル調整、ミューティングなども同一ボリューム素子内で処理する事で信号経路の短縮・単純化による音質向上も実現しています。
機能や操作性においてもリファレンスコントロールアンプであるNo32Lの技術が投入されています。
入力端子はXLRバランス2系統とRCAアンバランス3系統を装備しています。
また、独立した出力バッファーを持つRECアウト端子を装備しています。
パワーアンプ部にはNo330Lシリーズの技術を継承しており、独自の回路構成や厳選された高信頼パワーデバイスを採用する事でセパレートアンプ並の高品位パワーアンプ部としています。
また、独自のアダプティブ・バイアス回路によって常に最適なバイアス供給を行う事で、音楽再生時の激しい負荷変動に対してもスイッチング歪を発生しない回路を実現しています。
スピーカー端子にはマークレビンソン・パワーアンプと共通の大電流容量に対応した大型スピーカー端子を採用しています。
電源部にはパワートランスを左右チャンネル用に各1個ずつ搭載しており、各回路段毎に独立した専用安定化回路を備えたローカルレギュレーター方式を採用しています。
また、アースと大電流経路には銅バスバーを用いて低インピーダンス化を図っています。
コミュニケーションポートを搭載しており、CDプレイヤーNo39Lなどのマークレビンソンのコンポーネンツと連携させて統合コントロールが可能です。
また、他社のAV機器とのスタンバイ・リンクが可能なリモートターンオンジャックを搭載しています。
RS232Cポートを搭載しており、パソコンとの接続によって内蔵ソフトウェアのアップデートやコントロールを可能にしています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
周波数特性 | 20Hz~20kHz 0.1dB |
パワーアンプ部出力 | 100W(8Ω) 200W(4Ω) |
パワーアンプ部ゲイン | 26.8dB |
プリアンプ部ゲイン | 0dB/6dB/12dB/18dB |
入力端子 | XLRバランス:2系統 RCAアンバランス:3系統 |
Recアウト端子 | RCAアンバランス:1系統 |
入力インピーダンス | 100kΩ |
出力インピーダンス | 0.05Ω以下 |
消費電力 | スタンバイ時:100W 無信号時:200W 定格出力時(4Ω):1,200W |
外形寸法 | 幅445x高さ162x奥行483mm |
重量 | 29.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |