
MARK LEVINSON No332L
¥980,000(1995年発売)
解説
モノラルパワーアンプNo33Lのドライバビリティをワンボディにまとめたステレオパワーアンプ。
No331L、No332L、No333LはNo330Lシリーズのパワーアンプで、基本設計は同じもので出力のみ異なります。
No33L譲りの強力なスピーカードライブ能力を実現しており、音楽再生時のスピーカーの激しいインピーダンス変動に対応しています。また、インピーダンスが8Ω-4Ω-2Ωと半減するごとに出力値が理論値通りに倍増していく理想的なドライブ特性を獲得しています。
入力端子から出力端子まで電源部を含め左右チャンネル用の回路を分離独立させたデュアルモノラル方式を採用しています。
入力段から電圧増幅段までバランス化した新設計回路を採用することでバランス入力時の音質向上を実現しています。
出力段にはバリアブル・アダプティブ・バイアス設計を採用しており、負荷変動に左右されない安定した出力特性を実現しています。
電源部には左右チャンネル用に各1基の大容量トロイダルトランスと源泉した高品質コンデンサーを採用しています。さらに電源部から出力端子まで無酸素銅バスバーで直結することで電源インピーダンスを下げると同時に大容量電流供給を可能にしています。
各基板を互いに直交配置するレイアウトを採用しており、基板相互の磁気干渉による音質劣化を防止しています。
また、基板同士をモジュラーコネクタによって直結することで配線へのノイズ混入や接点部での音質劣化を排除しています。
コミュニケーションリンク機能を搭載しており、マークレビンソン製プリアンプと連携できます。
ニューNo330Lシリーズが発売した1998年頃にスペシャルバージョンアップ・サービスを行っていました。
このバージョンアップでは入力から電圧増幅段までの回路基板及びパーツを交換しています。シャーシ構造の違いによりパワートランジスタおよびヒートシンク、オペレーション回路などの交換は行っていなかったため、ニューNo330Lシリーズと異なる特性や性能となっています。
また、このバージョンアップでは型番末尾に".5"と付き、No332Lの場合はNo332.5Lにネームプレートも交換されました。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz、THD0.5%以下) | 200W+200W(8Ω) 400W+400W(4Ω) 800W+800W(2Ω) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz 0.1dB |
入力端子 | XLRバランス:1系統 RCAアンバランス:1系統 |
入力感度 | バランス、アンバランス:1.8V |
入力インピーダンス | バランス:100kΩ アンバランス:50kΩ |
電圧ゲイン | 26.8dB |
出力インピーダンス | 0.05Ω以下 |
消費電力 | 200W(スタンバイ時) 325W(無信号時) 1280W(8Ω定格出力時) 3780W(2Ω定格出力時) |
外形寸法 | 幅446x高さ262x奥行479mm |
重量 | 56.0kg |
その他 | No332LからNo332.5Lへのバージョンアップ(¥320,000) |