MARK LEVINSON No326S
¥1,400,000(2004年10月発売)
解説
No32Lの技術を凝縮したコントロールアンプ。
No326SはNo320Sの上位モデルにあたります。
このモデルではボリューム回路に用いているArlon N-25基板を他のオーディオ回路系のメイン基板にも採用しており、優れた誘電率を誇るArlon N-25によってより高純度な音質を獲得しています。
また、キャパシターやレジスターなどの主要パーツに厳選したハイグレードパーツを採用しています。
回路構成はフルバランス設計となっており、高いコモンモードノイズリダクション効果を得ています。
また、左右チャンネルの回路を分離したデュアルモノラル構成によって相互干渉を排除しています。
ボリューム部にはリファレンスプリアンプNo32Lにおいて開発した高精度ディスクリート構成ステップアッテネーターボリュームを基板ごとそのまま搭載しています。
この基板には誘電率に優れたArlon N-25プリント基板を採用しており、チャンネル当たり66個のビシェイ製プレシジョンレジスターを実装することにおり、0.1dBステップ65,000段階の細かい音量調整を実現しています。さらに専用レギュレーターを搭載することで、ノイズレベルを測定限界値の-140dB以下まで低減しています。
また、独自のオペレーションシステムを組み合わせることで、音量だけでなく、バランス、ミューティング、入力オフセットなどの全てのレベル調整を同一回路内で処理しており、信号経路の簡素化・最短化による音質の向上と優れた機能性を実現しています。
接続するソース機器の特性に合わせて入力毎に4段階の独立したゲイン調整が可能です。
これにより出力レベルの異なる様々なソース機器を調整しやすいボリュームレンジに設定できます。
電源部には大容量トロイダルトランスをはじめとした厳選されたパーツを採用しており、クリーンな直流電源の安定供給を実現しています。
さらに、オペレーション回路部にも独立した専用電源トランスとレギュレーターを設け、電源ラインを介したノイズ混入を防止しています。
インプットネームカスタマイズ機能や音量レベル自動補正機能を搭載しています。
独自のコミュニケーションリンク機能を搭載しており、他のマークレビンソン機器と連携し、統合コントロールが可能です。
また、オーディオ/AV機器に広く採用されているトリガー式リモートターンオン機構も搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
別売りオプションとしてフォノイコライザーモジュールがありました。
このモジュールにはローカルレギュレーター電源を採用しており、高いS/N比と正確なイコライジングを可能にしています。
No326SのフォノモジュールにはArlon N-25基板を採用しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
入力端子 | XLRバランスx3 RCAアンバランスx4 |
出力端子 | プリアウト:XLRバランスx1 RCAアンバランスx1 レコード出力:RCAアンバランスx2 |
ゲイン | 0/6/12/18dB |
フォノモジュールゲイン | +40dB/+60dB(オプション) |
ボリュームコントロールレンジ | 80.0dB(594ステップ) |
最大入力 | +18dBゲイン:1.6V(バランス)/0.8V(アンバランス) +12dBゲイン:3.3V(バランス)/1.6V(アンバランス) +6dBゲイン:6.6V(バランス)/3.3V(アンバランス) 0dBゲイン:13.2V(バランス)/6.6V(アンバランス) |
最大出力 | バランス:14V アンバランス:7V |
入力インピーダンス | 100kΩ |
出力インピーダンス | 50Ω以下 |
周波数レスポンス | 10Hz~40kHz ±0.2dB |
歪(THD+N) | 0.001%以下 |
残留ノイズ | -94dBV以下(20Hz~20kHz、入力ショート) |
クロストーク | -90dB以下 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 50W(最大) |
外形寸法 | 幅451x高さ74x奥行357mm |
重量 | 9.1kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |
別売 | 専用フォノモジュール(¥260,000) |