MARK LEVINSON No27L
¥780,000(1989年発売)
解説
No23Lの開発過程で得られたノウハウをもとに開発されたステレオパワーアンプ。
電源トランスから左右を完全に分離したデュアルモノラル構成を採用しています。
電源部にはトロイダルトランス2基やトータル45,000μFのコンデンサーを投入し、さらに無酸素銅のブスバーによってパワートランジスタへ最短距離でパワーを供給しています。
電圧増幅段は、カスケード接続されたトランジスタ差動アンプ2段構成とし、ディスクリートの安定化電源回路を採用しています。また、電流増幅段は3段ダーリントンSEPP構成となっています。
マークレビンソン独自の視点からパワーアンプとして必要な回路を研究し、全帯域にわたって50kΩ一定で変動しない入力インピーダンスや、出力段の充分に低い内部インピーダンス化などが施されています。
ノイズ対策として、入力端子にはπ型ハイカットフィルターとDCカット用コンデンサーを、ACラインにはラインフィルターを挿入しています。
電源投入時の大電流から電源部の部品を守るサージリミッター回路や、アンプの出力段やスピーカーユニットを破損から守る校則動作のプロテクション回路を搭載しています。
CAMACコネクターによる通常入力に加えて、キャノン型コネクターによるバランス入力を搭載しています。
ブリッジ接続によりハイパワーモノラルアンプとしての使用が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
構成 | デュアル・モノラル構成 |
定格出力 | 350W+350W(2Ω) 200W+200W(4Ω) 100W+100W(8Ω) 700W(4Ω、ブリッジ接続時) 400W(8Ω、ブリッジ接続時) |
周波数特性 | 4Hz~140kHz -3dB |
SN比 | 106dB |
入力インピーダンス | 50kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 175W(アイドリング時) 400W(8Ω、定格出力時) |
外形寸法 | 幅483x高さ175x奥行450mm |
重量 | 31.5kg |