Marantz ST-64
¥44,800(1984年発売)
解説
アナログチューナーの名器SH-T10の技術を継承した音質重視設計が施されたデジタルシンセサイザーチューナー。
高感度MOS FET採用の純電子式4段構成フロントエンドに、正確な受信を可能にするクォーツPLLシンセサイザーを搭載しています。さらに、電波状況に合わせてチューニングを微調整できるFINEチューニング機能を搭載しています。
妨害排除能力は、一般的な使用状況を設定したフィールド・テストを実施し、アンチ・バーディー・フィルターを装備し、ビート障害の除去など徹底した対策を行っています。
さらにIF段を強電界用(WIDE)と弱電界用(NARROW)とに切換え可能なほか、FINEチューニング機能によって電波状況によって10kHzステップで微調整が可能です。
RF信号をオーディオ信号に変換する検波部には、微分利得特性に優れた超広帯域レシオ検波を採用しています。
電源トランスから各ステージへの配線に無酸素銅線を使用しており、音質向上を図っています。
プリセット&メモリー機能を搭載しており、FM/AM各8局をメモリーし、ワンタッチで選局が可能です。さらに、同時にFINEチューニングとIF段の切換えもメモリーさせる事が可能です。
また、最後の受信局を記憶するラストステーションメモリーを搭載しています。
留守録音に便利なプログラムRecを搭載しており、最大6局までプログラム録音が可能です。
別売りでサイドウッドがありました。
機種の定格
型式 | デジタルシンセサイザーチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
IHF実用感度 | 10.3dBf/0.9μV(75Ω) |
高調波歪率 | wide:0.05%(1kHz、stereo) |
S/N比 | mono:80dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz、+0 -0.5dB |
ステレオ分離度 | wide:60dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 531kHz~1,602kHz |
IHF実用感度 | 300μV/m |
SN比 | 58dB |
高調波歪率(1kHz) | 0.2% |
<総合> | |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅416x高さ73x奥行300mm |
重量 | 3.3kg |
別売 | サイドウッド WST-64(¥4,000) |