Marantz ST-50BL
¥35,000(1989年頃)
解説
受信性能と音質という両立の難しい性能を徹底的に追求したデジタルシンセサイザー・チューナー。
純電子式4段構成のフロントエンドには、特に歪率を考慮してデュアルゲートMOS
FETを採用しています。
これにより入力時の歪を最小限に押さえ相互変調妨害やビート障害を排除して、ローノイズで歪の少ない受信性能を実現しています。
また、クォーツPLLシンセサイザー方式の採用により正確な受信周波数設定を確保しており、安定した受信を可能にしています。
中間周波数を増幅するIFアンプには、郡遅延特性の優れたセラミックフィルターを選別して使用しており、忠実度の高い受信を可能にするとともに、澄んだ音質を確保しています。
また、遠距離弱電界と近距離強電界とでワイド/ナローに切換えられるスイッチを搭載しており、幅広い使用に対応しています。
IF段と並んでオーディオ特性に影響の大きい検波回路には、独自の超広帯域レシオ検波方式を採用しています。
これにより高調波歪を排除するとともにワイドな周波数特性を実現しています。
アンテナ端子は2系統を搭載しています。
切り換えが可能なため、方角の異なる2本のアンテナを立てた場合でも簡単に選局することができます。
プリセット・メモリーはAM/FMの受信バンドを始め、IFバンド、モノ/ステレオのFMモード、アンテナ切換までランダムに20局までプリセットが可能です。
機種の定格
| 型式 | デジタルシンセサイザーチューナー |
| <FMチューナー部> | |
| 受信周波数 | 76~90MHz |
| 実用感度(75Ωモノラル) | 11.3dBf/1.0μV |
| SN 50dB感度 | mono:19.2dBf/2.5μV stereo:39.2dBf/25μV |
| 高調波歪率(1kHz) | mono・Wide:0.08% stereo・Wide:0.1% |
| S/N比 | mono:85dB stereo:76dB |
| キャプチャーレシオ | Wide:1.5dB |
| 実行選択度 | Wide:40dB Narrow:75dB |
| ステレオセパレーション(1kHz) | Wide:50dB |
| 周波数特性 | 30Hz~15kHz、+0.5 -1.5dB |
| イメージ妨害比 | 78dB |
| IF妨害比 | 90dB |
| スプリアス妨害比 | 95dB |
| AM抑圧比 | 60dB |
| サブキャリア抑圧比 | 60dB |
| 出力レベル/インピーダンス(100%変調) | 940mV/1.5kΩ |
| <AMチューナー部> | |
| 受信周波数範囲 | 531~1602kHz |
| 実用感度(LOOP) | 500μV/m |
| 高調波歪率(1kHz) | 0.3% |
| SN比 | 52dB |
| 選択度 | 30dB |
| イメージ妨害比 | 40dB |
| IF妨害比 | 60dB |
| 出力レベル/インピーダンス(30%変調) | 280mV/1.5kΩ |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力(電気用品取締法) | 10W |
| 外形寸法 | 幅420x高さ104x奥行353mm |
| 重量 | 3.8kg |