Marantz CDR-1
¥950,000(1991年発売)
解説
マランツのCDレコーダー1号機として発表された業務用レコーダー。
録音部では、アナログのオーディオ信号は1bit A/Dコンバーターでデジタル信号に変換され、CIRCとEFMのエンコーダーで変換されてCD-Rメカニズムに送られます。また、デジタル信号はダイレクトにエンコーダーで変換されるため、Digital
to Digitalの記録が可能です。
CD-Rメカニズム・ブロックは再生のための信号を読み取る機能以外に、記録のための機能を搭載しています。特に読取りと記録でレーザーパワーを変更するための機能や、CD-Rディスクのプリフォーム・トラックからの信号解読、回転数コントロールのためのエレクトロニクスが付随しています。
D/A変換部にはビットストリーム方式のD/AコンバーターであるSAA7350を搭載しています。また、高い制振効果を持つダイカストシャーシなどの高品質パーツを採用することで、信頼性を高めてます。
録音機能として、CD-RディスクのPCMエリアを利用してディスク記録に必要なレーザーパワーを自動的に設定するオートマチック・パワーキャリブレーションや、規定時間の無音部があるとその後の曲は自動的にトラックナンバーを増加して記録するオートマチック・トラック・インクリメント、トラックの区切りを自動的に判断せずにマニュアルで設定するマニュアルトラック打ち込み、自動的に約3秒間の無音スペースをトラックとトラックの間に作るオートマチック・スペース・ミュート、マランツ/フィリップス社のD
BUSリモート接続によりシンクロ録音ができるシンクロレコーディング機能などを搭載しています。
再生機能として、プログラム再生やシャッフル再生、リピート再生、オートスキャン機能を搭載してます。
また、フィックス・アップしていないCD-Rディスクを再生する際に、記録した信号の不要な部分に対して、スキップするように指示し、その部分を存在しないものとして扱うスキップ機能や、スキップした部分を復活させるアンスキップ機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDレコーダー |
使用ディスク | オレンジブック準拠CD-Rディスク |
記録信号フォーマット | レッドブック準拠/オレンジブック準拠 |
量子化ビット数 | 16bit直線 |
標本化周波数 | 44.1kHz |
定格出力 | アナログアンバランス:2Vrms ±1.5dB アナログバランス:3Vrms ±0.5dB デジタル同軸:0.5Vp-p/75Ω デジタル光:-15dBm~-21dBm |
入力感度/インピーダンス | アナログアンバランス:140mV/50kΩ(-15dB時) アナログバランス:0.5V/30kΩ(-15dB時) アナログマイクロホン:0.5mV/5kΩ(-15dB時) デジタル同軸:0.5Vp-p/75Ω デジタル光:-15dBm~-24dBm |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.1dB |
全高調波歪率 | 0.005% |
消費電力 | 30W |
外形寸法 | 幅420x高さ137x奥行373mm ハンドル装着時:幅482x高さ137x奥行380mm |
重量 | 10.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |