Marantz CD-99SE
¥200,000(1990年発売)
解説
CD-95をベースに開発されたスペシャルエディションのCDプレイヤー
トロイダルトランスの採用などさまざまな部分で変更が加えられています。
CDドライブ・メカニズムには、フィリップス・マランツグループで開発されたCDM-1を採用しています。
3ビームリニアトラッキング方式とは全く異なる発送から生まれた1ビームスイングアーム方式のピックアップをダイキャスト・ベースにマウントし、サーボ・システムによりスイング・アームをコントロールすることで、スムーズで確実なビットトレースを実現しています。
D/A変換回路は、フィリップス・マランツグループの独自開発によるオリジナルLSI「TDA1541AS-1」で構成されています。
フィリップスの当時の最新デバイス・Aバージョンの中から厳選されたマイクロチップを使用しており、微小信号時には0.5LSB、通常レベルでは1LSBの精度を全温度幅に渡って保証しています。
またチャンネル当たり2個のD/AコンバーターによるプッシュプルD/A変換方式を採用しており、音質劣化の要因となる有害成分の打消しに成功しています。
電源部にはFLディスプレイ専用のトランスを独立させ、他のパートへはトロイダル・トランスで供給することで完全分離しており、さらにトロイダル・トランスは各パートごとに巻線を分離することで、オーディオ回路へのノイズの混入を防いでいます。
また、コンデンサには新素材を駆使した大容量電解コンデンサを投入しています。
本体は、メカニズム自体が振動に強い構造になっている上に、サイドダイキャスト、3mm厚トップカバー、3mm厚底板と、徹底的に振動対策を強化しており、サンドイッチ構造を採る事で、無振動・無共振化を実現しています。
さらに銅メッキシャーシを採用することで、高周波が他の素子に飛び込むのを防止しています。
出力端子にはすべて金メッキ処理がされており、アナログ出力は1系統、デジタル出力は同軸1系統、光1系統を搭載しています。
一度プログラムを記憶させれば電源を切っても半永久的にファイリングが可能な「FTS」機能や、20曲のランダム・プログラムなどの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | コンパクトディスクプレイヤー |
チャンネル | 2チャンネル |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.1dB |
ダイナミックレンジ | 96dB以上 |
S/N比 | 104dB |
チャンネルセパレーション | 100dB以上(1kHz) |
高調波歪率 | 0.0015%(1kHz) |
ワウフラッター | 水晶精度 |
誤り訂正方式 | クロスインターリーブリード・ソロモンコード(CIRC) |
音声出力 | 2V、RMS、ステレオ |
デジタル出力 | ピンジャック0.5Vp-p:75Ω (角型光コネクター)光出力:-19dBm、+4.5dBm -2.0dBm |
レーザー | AIGaAs半導体 |
波長 | 780nm |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
量子化 | 16ビットリニア/チャンネル |
許容動作温度 | +5℃~+35℃ |
許容動作湿度 | 5%~90%(結露のないこと) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 21W |
外形寸法 | 幅454x高さ106x奥行357mm |
重量 | 約13.8kg |
付属 | リモコン |