Marantz CD-63/CD-63B
¥189,000(1982年発売)
解説
マランツのCDプレイヤー1号機。CD-63Bは同機のブラックモデルとなります。
トレイ部はトップローディング式を採用しています。
超精密加工スピンドルと独自のマグネットディスククランパーによるディスククランプ方式とすることでディスクを斜めに老いても正確なディスクポジションにセットされるようにしています。
メカニズム部には独自のバランス型スイング方式メカニズムを採用しています。
サーボコントロールには2個の8ビット・マイクロコンピューターを採用しており、フォーカスサーボ、ラジアルサーボ、ターンテーブルサーボをコントロールしています。
特別開発のエラー訂正回路を搭載しており、ディスクに付着した汚れやゴミなどによる検出エラーを訂正しています。
低電力半導体レーザーにより省エネルギーを実現すると同時に、独自の光学システム構成によりピックアップの小型化を実現しています。
マランツが独自に開発したデジタルフィルターLSIを搭載しており、サンプリング周波数を4倍の176.4kHzに変換しています。それをカットするフィルターには、位相特性の優れたベッセル型ローパスフィルターを採用しています。
ディスプレイ、キーサーチ、マイクロコンピューター間のコミュニケーションなどにI2CBus方式を採用しています。
これによりマイクロコンピューター機能の効率化を図っています。
オールプレイバック、ランダムアクセスプログラム、デリートプレイバックプログラムなどの再生機能を搭載しています。
また、リピート機能も搭載しており、各プログラム再生時に繰り返し再生が可能です。
※CD-63とCD-63Bのカタログを比較すると仕様に違いが見られます。
機種の定格
| 型式 | CDプレイヤー |
| サンプリング周波数 | 44.1kHz |
| 量子化数 | 16ビット・リニア |
| 変調方式 | EFM |
| チャンネルビットレート | 4.3218Mb/sec |
| 誤り訂正方式 | CIRC |
| エンコード方式 | 2'sコンプリメント |
| 半導体レーザー波長 | 0.78μm |
| 開口数(NA) | 0.45 |
| 焦点深度 | ±2μm |
| ビームスポット径(ディスク表面) | 直径約1mm |
| 出力 | 1.5V(CD-63カタログ記載) 2.0V(CD-63Bカタログ記載) |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
| S/N比 | 90dB以上 |
| ダイナミックレンジ | 90dB以上 |
| チャンネルセパレーション | 80dB以上(CD-63カタログ記載) 90dB以上(CD-63Bカタログ記載) |
| 高調波歪率(1kHz) | 0.005%(CD-63カタログ記載) 0.004%(CD-63Bカタログ記載) |
| ワウフラッター | 水晶精度(測定限界以下) |
| デエンファシス | オートマチックスイッチング |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 30W |
| 外形寸法 | 幅320x高さ74x奥行262mm |
| 重量 | 5kg |
| 付属 | ディスクx1 低容量ピンコードx1 |
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