Marantz CD-15
¥390,000(1994年頃)
解説
フィリップスのCDプレイヤーLHHシリーズをベースにマランツ独自の視点による技術を投入して開発されたCDプレイヤー。
D/A変換部には優れた直線性を誇るビットストリーム方式D/AコンバータであるDAC7を搭載しています。
DAC7では3ステージのディファレンシャル・パートによって同相ノイズを徹底的に相殺しており、音の余韻や倍音を引き出しています。
1ビットコンバータ部を構成するTDA1547には、音質に関する重要項目をマランツが改めて再測定して厳しい基準をクリアしたものだけを採用しています。この選別されたTDA1547には"Selected
by Marantz"の証としてスターマークが刻印されています。
アナログ出力回路にはマランツ独自のHDAMを採用しており、ディスクリートの設計の自由度を保ちつつ従来のOPアンプよりも高いスルーレートを獲得しています。
また、熱的安定性と高いシールド性能により、優れたS/Nを獲得しています。
メカニズム部にはフィリップス独自の1ビーム・スイングアーム・メカCDM-4MDを採用しています。
さらに、サーボ系やデコーダー用として新開発のICを投入し、傷のついたディスクの再生能力などを向上しています。
電源部は2トランス方式を採用しており、メイン電源には大容量・低漏洩磁束のトロイダル・トランスを使用し、ノイズ源となる蛍光表示管電源には専用のトランスを使用しています。これにより音楽信号への電気的影響を排除しています。
電源部、表示部、アナログブロック、D/A変換部などをそれぞれ銅メッキ鋼板でシールドしており、回路間の相互干渉を排除しています。また、銅メッキを施したダイカストシャーシをベースとした構造によって高い制振性を得ています。
2段階ディスプレイOFFスイッチを搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | コンパクトディスクプレイヤー | ||
チャンネル | 2チャンネル | ||
D/A変換方式 | 1bitリニア/チャンネル | ||
周波数特性 | Line out(RCA):20Hz~20kHz ±0.2dB Balanced(XLR):20Hz~20kHz ±0.2dB |
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ダイナミックレンジ | 96dB | ||
SN比 | 108dB | ||
チャンネルセパレーション | 100dB以上(20Hz~20kHz) | ||
全高調波歪率 | 0.00135%(1kHz) | ||
ワウ・フラッター | 水晶精度 | ||
出力レベル/インピーダンス | Line out(RCA):2Vrms/150Ω Balanced(XLR):3Vrms/150Ω |
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適合負荷インピーダンス |
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デジタル出力 | Coaxial:0.5Vp-p/75Ω | ||
消費電力 | 20W | ||
外形寸法 | 幅454x高さ138x奥行360mm | ||
重量 | 16.8kg | ||
付属 | ワイヤレスリモコン |