Marantz CDA-94
¥150,000(1986年発売)
解説
デジタルオーディオ本格化に対応するため、16ビット4倍オーバーサンプリングデジタルフィルタをはじめとする技術を結集して開発されたD/Aコンバーター。
D/A変換部には、16ビット4倍オーバーサンプリングL/R独立2DACのTDA1541を採用しています。サンプリングレートは44.1kHz、48kHz、32kHzのデジタルソースに対応しています。
回路構成は、デジタルインターフェース部、D/A変換部、アナログオーディオ部で構成されており、各回路の干渉やノイズ混入を排除するため、電源部も完全にセパレート化しています。デジタル、D/Aの各回路にはEI型、オーディオ部にはトロイダル型の専用トランスを搭載しており、オーディオ用のカスタム型大容量電解コンデンサーも搭載しています。
シャーシには、ダイキャストシャーシとリブ一体成形のアルミ引き抜き材トップカバーを使用することで、外部振動を抑えています。
32kHz、44.1kHz、48kHzの入力サンプリング周波数に応じて自動的にロックするPLLロック回路を搭載しています。
デジタル入力端子はオプティカルと同軸の両方に対応しています。また、デジタルモニター端子も搭載しています。
アナログ出力は固定と可変に加え、バランス出力も搭載しています。
アブソリュート・フェイズ・コントロールを搭載しており、アナログ出力の位相を反転回路によってコントロールできます。
独立ボリューム付きのヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター |
サンプリング周波数 | 32kHz、44.1kHz、48kHz(自動切替え) |
D/Aコンバーター | 16ビット4倍オーバーサンプリングデジタルフィルター L/R独立2DAC |
フィルター | 3次ベッセルフィルター |
チャンネル | 2チャンネル |
周波数特性 | Fixed、Vriable:2Hz~20kHz ±0.1dB(44.1kHz入力時) Blance:20Hz~20kHz ±0.3dB |
ダイナミックレンジ | 96dB以上 |
SN比 | 104dB(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 100dB以上(1kHz) |
全高調波歪率 | 0.0015%(1kHz、THD) |
デジタル入力 | 同軸:0.5Vp-p/75Ω オプティカル:光ファイバーコネクター |
デジタル出力 | デジタル録音出力:0.5Vp-p/75Ω |
アナログ出力 | 固定・バランス:2.5Vmax/600Ω(XLR) 固定・アンバランス:2.5Vmax/120Ω(RCA) 可変・アンバランス:0~2.5Vmax/120Ω(RCA) |
ヘッドホン出力 | 0~50mW/8Ω |
電源 | 100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 28W |
最大外形寸法 | 幅462x高さ104x奥行368mm |
重量 | 9kg |