
Marantz SR4000
¥84,800(1980年頃)
解説
海外向けに販売された人気モデルを、デザイン、フィーチャー、性能など日本向けにリファインして発売したステレオレシーバー。
メインアンプ部の入力前段にはボルテージICを採用し、出力段にはファイナル段とドライブ段をワンパッケージに収めたダーリントン・パワーICを採用しています。
配線による特性変化を無くすため、電源部とメインアンプ部を一枚基板としています。
さらに入力端子を基板にダイレクトに接続し、セレクタースイッチなども基板に直付けする事でリード線使用にともなうクロストークの発生を防いでいます。
LEDピークパワーメーターを装備しています。
高感度ICを採用する事でパルシブな音にも素早く追従し、ピーク値の読み取りも正確に行なえます。
トーンコントロール回路には低域と高域に加えて中域もコントロール可能なトライトーンコントロールを装備しています。
回路はNF型で、アンプ部分にトランジスタ2個、トーンコントロール部分に2個使用しています。
チューナー部は検波段にクアドラチュアICを採用しており、優れたセパレーション特性と低歪率化を図っています。
また、フロントエンドには3連バリコンを採用しています。
マランツ独自のチューニング機構であるジャイロタッチチューニングを採用しています。
この方式では大型フライホイールを直接駆動してスムーズな選局が行なえます。
チューニングメーターとマルチパス/シグナルメーターを装備しています。
保護回路にはマランツ独自のASOプロテクター回路を採用しています。
2系統のスピーカー端子を装備しています。
端子にはワンタッチで接続できるプッシュボタン式コネクターを採用しています。
ラウドネススイッチ、テープモニタースイッチ、FMミューティングスイッチを装備しています。
機種の定格
型式 | ステレオレシーバー |
<アンプ部> | |
定格出力(両ch駆動、20Hz~20kHz) | 50W+50W(8Ω) 63W+63W(4Ω) |
全高調波歪率 | 0.025%(8Ω) 0.05%(4Ω) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1、定格出力時) | 0.025%(8Ω) 0.05%(4Ω) |
ダンピングファクター | 50(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.7mV/47kΩ Aux、Tape:160mV/20kΩ |
出力帯域幅 | 20Hz~20kHz(4Ω負荷、8Ω負荷) |
周波数特性 | Phono(RIAA):20Hz~20kHz ±0.3dB Aux、Tape:10Hz~60kHz ±1.0dB |
S/N比(IHF-A) | Phono:88dB AUX、Tape:98dB(775mV入力) |
スピーカー負荷インピーダンス | 4Ω、8Ω |
出力レベル/インピーダンス | Rec out:580mV/500Ω |
<FMチューナー部> | |
実用感度 | 10.3dBf/1.8μV |
50dBクワイティング感度 | mono:13.9dBf/2.5μV stereo:36.8dBf/38μV |
高調波歪率(65dBf、1,000μV、1kHz) | mono:0.15% stereo:0.25% |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.5 -1.0dB |
キャプチャーレシオ | 1.0dB(65dBf、1,000μV) |
イメージ除去比 | 55dB |
中間周波妨害比 | 85dB |
ステレオセパレーション(1kHz) | 45dB |
<AMチューナー部> | |
IHF実用感度 | 20μV |
S/N比 | 50dB |
イメージ除去比 | 45dB |
中間周波数妨害比 | 40dB |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 140W |
外形寸法 | 幅466x高さ140x奥行353mm |
重量 | 10kg |