
Marantz SR2000
¥64,800(1980年頃)
解説
海外向けに販売された人気モデルを、デザイン、フィーチャー、性能など日本向けにリファインして発売したステレオレシーバー。
ダーリントン・パワーICを採用しており、35W+35Wのパワーを得ています。
配線による特性変化を無くすため、電源部とメインアンプ部を一枚基板にまとめています。
また、入力端子を基板にダイレクトに接続し、セレクタースイッチなども基板に直付けする事でリード線使用に伴うクロストークの発生を防いでいます。
トーンコントロール部にはトライトーンコントロールを採用しており、低域や高域に加えて中音域のトーンコントロールが可能です。
トーンアンプはNF型で片チャンネルあたりトランジスタ4個構成で、アンプ部分に2個、トーンコントロール部に2個使用しています。
チューナー部には検波段にクアドラチュアICを採用しており、良好なセパレーション特性と低歪率化を図っています。
また、フロントエンドには3連バリコンを採用しており、高感度を実現しています。
マランツ伝統のジャイロタッチチューニング機構を採用しています。
この方式では大型フライホイールを直接駆動し、スムーズな選局ができます。
保護回路にはマランツ独自のASOプロテクター回路を採用しています。
フルスケール60Wの左右独立パワーメーターを装備しています。
また、ダイヤルスケール内にチューニングメーターを装備しています。
2系統のスピーカー端子を装備しています。
スピーカー接続がワンタッチでできるプッシュボタン式コネクタを採用しています。
ラウドネススイッチ、テープモニタースイッチ、FMミューティングスイッチなどを装備しています。
機種の定格
型式 | ステレオレシーバー |
<アンプ部> | |
定格出力(両ch駆動、20Hz~20kHz) | 35W+35W(8Ω) 40W+40W(4Ω) |
全高調波歪率 | 0.04%(8Ω) 0.08%(4Ω) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1、定格出力時) | 0.04%(8Ω) 0.08%(4Ω) |
ダンピングファクター | 36(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.7mV/47kΩ Aux、Tape:160mV/20kΩ |
出力帯域幅 | 20Hz~20kHz(4Ω負荷、8Ω負荷) |
周波数特性 | Phono(RIAA):20Hz~20kHz ±0.5dB AUX、Tape:15Hz~50kHz ±1.0dB |
S/N比(IHF-A) | Phono:86dB AUX、Tape:98dB(775mV入力) |
スピーカー負荷インピーダンス | 4Ω、8Ω |
出力レベル/インピーダンス | Rec out:580mV/500Ω |
<FMチューナー部> | |
実用感度 | 10.8dBf/1.9μV |
50dBクワイティング感度 | mono:14.2dBf/2.8μV stereo:37.3dBf/40μV |
高調波歪率(65dBf、1,000μV、1kHz) | mono:0.15% stereo:0.25% |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.5 -1.0dB |
キャプチャーレシオ | 1.0dB(65dBf、1,000μV) |
イメージ除去比 | 50dB |
中間周波妨害比 | 85dB |
ステレオセパレーション(1kHz) | 45dB |
<AMチューナー部> | |
IHF実用感度 | 20μV |
S/N比 | 50dB |
イメージ除去比 | 45dB |
中間周波数妨害比 | 40dB |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 105W |
外形寸法 | 幅466x高さ140x奥行323mm |
重量 | 8kg |