Marantz SC-9
¥185,000(1982年頃)
解説
先進の回路構成をはじめ素材にまで綿密な音質重視設計が施され、さらに音楽再生の楽しみをより豊かにするための機能を充実させたコントロールアンプ。
基本回路は、厳密にペア特性を揃えた超ローノイズFET差動入力の初段と純A級SEPP出力段を持つフォノアンプをはじめ、超ローノイズFET入力のMCヘッドアンプを含む全回路をDCアンプ構成とし、裸特性を高めています。
さらに、フィードバック回路のインピーダンスを徹底的に下げSN比を改善し、これにより必要最小限のNFB量での低歪率化、低ノイズ化が可能となり、過度のNFBによる過度紺偏重歪の発生を追放するLow-TIM設計を達成しています。
MM/MC独立のカートリッジロードセレクターを搭載しており、MCは4ポジション、MMは5ポジションの負荷抵抗値を選ぶ事ができ、あらゆるカートリッジに対応しています。
低域2段階、高域2段階にターンオーバー周波数を切換えられ、それぞれ±10dBのコントロールができるBass、Trebleに加え、Midコントロールを搭載したトライトーンコントロールを左右独立型で搭載しています。
さらに、このコントロール信号を録音出力に導くTape EQスイッチを搭載しています。
相互ダビングを含む4ポジションの録音出力が選べるレコードセレクターを2系統搭載しています。
小信号を扱うシールド線部分には同軸ケーブルを、その他のリード線の全てに高純度の無酸素銅線を採用しています。
さらに、信号経路の徹底したシンプル化が図れるTONEディフィートスイッチやフラットアンプバイパススイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオコントロールアンプ |
入力感度/インピーダンス | Phono1、2、MM:2mV/1kΩ、10kΩ、27kΩ、47kΩ、100kΩ Phono1 MC:0.2mV/10Ω、47Ω、100Ω、220Ω High Level:150mV/40kΩ |
定格出力/インピーダンス | 1.5V/100Ω |
全高調波歪率 | 0.004%以下 |
混変調歪率 | 0.004%以下 |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.2dB(RIAA) |
SN比(IHF-A) | Phono MM:88dB Phono MC:70dB High Level:104dB |
外形寸法 | 幅474x高さ172x奥行266mm |
重量 | 11.5kg |