
Marantz PM6001
¥45,000(2006年3月発売)
解説
上級機の技術を投入したプリメインアンプ。
パワーアンプ部にはPM8001で開発した新回路レイアウトを採用しています。
このレイアウトでは整流回路や平滑回路をパワートランジスタと同一基板に配置しており、信号経路の最短化とパターン幅の極太化を可能にしています。これにより一層の低インピーダンス化を実現し、瞬時供給電力を高める事で強力な磁気回路を持つスピーカーへの対応を図っています。
電源部のブロックコンデンサにはマランツのカスタム品(15000μF)を搭載し、整流回路には高速応答性に優れたショットキーバリアダイオードを採用しています。また、電源トランスはコア材料を吟味する事で電流容量を向上させています。
これらによってPM6001は従来モデルの約1.5倍の瞬時電流供給能力を獲得しています。
ボリュームアンプとパワーアンプには電流帰還型回路を採用しています。
電流帰還回路ではハイスピードで高域の位相変化が少なく、帰還量が少なく済む、低インピーダンス化に有利などの特長を持っています。
インプットバッファー回路を採用しており、入力ソース間の相互影響を抑えて特性改善を図っています。
特にCD入力端子には独立した専用のバッファー回路を搭載しています。
マランツ独自のHDAM-SA回路を採用しています。
HDAM-SAは一般のオペアンプでは実現できないハイスルーレートなアンプモジュールです。HDAM-SA回路はっこれと同等の回路を基板上にダイレクトに実装したものとなっています。PM6001ではインプットバッファー部、プリアンプ部、パワーアンプ部の合計10ヶ所に搭載しています。
トーンコントロール回路にはPM8001と同様にアクティブフィルター型トーンコントロールを採用しています。
この方式では位相特性の変化が無く、センター位置では完全にフラットな特性となります。
MMカートリッジに対応したフォノイコライザー回路を搭載しています。
フロントパネルにはヘアライン仕上げを施したアルミ材を採用しています。
プリアウト、メインイン端子を装備しており、コントロールアンプやパワーアンプとしての使用や外部プロセッサの挿入が可能です。
出力端子にはWBT社製スピーカーターミナルを採用しています。
バナナプラグやYラグにも対応しています。
要所にはオーディオ用コンデンサや高速応答のショットキーバリアダイオード、トランジスタ、ノイズキラー素子などの高品位パーツを採用しています。
フルRECセレクターを搭載しており、リスニング時の裏録音やレコーダー機器同士のダビングが可能です。
ソースダイレクト機能を搭載しています。
この機能ではトーンコントロールやバランス回路をバイパスする事で回路を最短で結び、より純度の高い音が楽しめます。
マランツシステムリモートコントロール端子を装備しています。
ゴールドとブラック、シルバーの3色のカラーバリエーションがありました。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンではアンプの操作だけでなく、CDプレイヤーやDVDプレイヤー、チューナー、カセットデッキ等の基本操作が可能です。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz、両ch同時駆動) | 70W+70W(4Ω) 50W+50W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.02%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω負荷) |
出力帯域幅(8Ω負荷、0.05%) | 5Hz~60kHz |
周波数特性(CD) | 5Hz~100kHz +0 -3dB |
ダンピングファクター | 100(8Ω負荷、35W、20Hz~10kHz) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.3mV/47kΩ Line:200mV/20kΩ |
Phono最大許容入力(1kHz) | MM:130mV |
RIAA偏差(40Hz~20kHz) | ±0.5dB |
S/N比(Aウェイト補正) | Phono MM:85dB Line:87dB Main in:105dB |
入出力端子 | Phono入力:1系統(GND端子付き) ライン入力:3系統(CD、Tuner、Aux/DVD) テープ入出力:2系統(Recorder1、2) |
トーンコントロール特性 | ±10dB(50Hz、20kHz) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 135W(電気用品安全法) |
最大外形寸法 | 幅440.0x高さ126.5x奥行364.0mm |
重量 | 8.6kg |
付属 | システムリモコン RC6001PM 電源ケーブル |