Marantz PM-90
¥160,000(1991年発売)
解説
「ステレオ・イメージの再現」「聴感上のS/Nの改善」に正面から取り組み、基本性能を徹底的にブラッシュアップしたプリメインアンプ。
カタログスペックよりも実使用状態でのサウンドクオリティを追求して開発されました。
実使用時のS/Nの劣化を防ぐ4連アクティブ・ボリューム方式を採用しています。
ボリュームが絞られた時に入力信号が小さくなるのに合わせてプリ部の残留ノイズを抑えることで高いS/Nを獲得しています。
パワーアンプ部にはカスコード・テクノロジーを駆使した高速・低インピーダンス仕様の電圧増幅部を構築しています。
また、パワーステージにはバイポーラ・トランジスタをパラレル・プッシュプルで構成しており、ドライバー段にはMOS
FETを使用することで電気的な相互干渉を防いでいます。
電源部は2つのパワートランスに+と−のそれぞれを受持たせたトータル500VAの強力な構成となっています。
また、2つのトランスの電流方向を逆に設定し、お互いのリーケージ・フラックス(漏れ磁束)を打ち消すように配慮されています。
シャーシには亜鉛ダイキャストを採用しており、3mm厚のトップパネルとダイカスト・サイドパネルでしっかりと固定することで、振動の影響を抑えています。
電源コードの極性の正誤を一目で確認できるAC極性インジーケータを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ | ||
定格出力 |
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全高調波歪率 | 0.0015% | ||
周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -3dB | ||
SN比 | High Level:111dB | ||
入力端子 | CDバランス入力:1系統 Line入力:4系統 Phono入力:1系統 Tape入力:1系統 プロセッサー入力:1系統 |
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出力端子 | Tape出力:1系統 プロセッサー出力:1系統 スピーカー出力:2系統 |
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消費電力 | 290W(電気用品取締法) | ||
外形寸法 | 幅454x高さ170x奥行460mm | ||
重量 | 27.0kg |