Marantz PM-8mkII
¥255,000(1980年頃)
解説
PM-8をベースにさらに磨きをかけ、完成度を高めた最高位のプリメインアンプ。
過渡混変調歪を低減するため、パワー部とともにコントロール部に独自のLow-TIM設計を行っています。
さらに、AB級での高出力時の音荒れなどを追放するため、片ch4本、パラレルプッシュプル接続のパワートランジスタ全てにft90MHzの新開発スーパーハイftトランジスタを採用しており、これによってスイッチング歪を低減しています。
3段直結SEPPによる出力段を持つDC構成のイコライザに、ペア特性を揃えたローノイズFET採用のDC構成MCヘッドアンプを搭載しています。
カートリッジロードセレクタを搭載しており、カートリッジの性能をより引き出す事が出来ます。
低域、中域、高域のそれぞれで調整可能なトライトーンコントロールを搭載しています。さらに、低域と高域はターンオーバ周波数の切換えにより、さらに細かな音場補正が可能です。
2台のデッキに異なるソースを独立録音できる2系統のレコードセレクタを搭載しています。
録音時にトーン補正を加える事も可能です。
電源トランスはプリとパワー専用のものをそれぞれ搭載しており、さらに出力トランス、コンデンサには大容量で信頼性の高い特注品を左右独立構成で採用し、レギュレーションの劣化を防いでいます。
低電圧を扱う信号系のシールド線部分に同軸ケーブル、さらに他の全てのリード線に無酸素銅線を採用しています。
保護回路には独自のエネルギーセンサー型を搭載しており、音楽再生を中断することなくパワートランジスタを保護します。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 190W+190W(4Ω) 150W+150W(8Ω) |
出力帯域幅(8Ω、THD0.05%) | 5Hz~100kHz |
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.01%以下 |
混変調歪率 | 0.01%以下 |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.2dB 5Hz~100kHz +0 -1dB |
ダンピングファクタ | 100以上(8Ω負荷) |
入力感度/インピーダンス | Phono1、2 MM:2mV/1kΩ、10kΩ、27kΩ、47kΩ、100kΩ Phono1 MC:200μV/10Ω、47Ω、100Ω、220Ω High Level:150mV/40kΩ |
定格出力/インピーダンス | Pre Out:1.5V/100Ω Tape Out:150mV/250Ω |
RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.2dB |
SN比(IHF-A) | Phono MM:88dB Phono MC:70dB Tape、Tuner、AUX:110dB |
トーンコントロール | 低域:±10dB(100Hz) 中域:±6dB(800Hz) 高域:±10dB(10kHz) |
フィルタ特性 | High:9kHz、18dB/oct Low:15Hz、18dB/oct |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力(電気用品取締法) | 400W |
外形寸法 | 幅474x高さ172x奥行450mm |
重量 | 27.5kg |