解説　

パワーアンプ部だけでなくコントロールアンプ部までLow-TIM設計を追求したDCプリメインアンプ。

イコライザ段には3段直結SEPP出力型を採用しています。さらに、優れたローノイズ特性を持ち、熱的・電気的にほぼ完璧にペア特性を揃えたマランツ特注のFETを採用しており、優れたSN比を獲得しています。
また、イコライザ素子にも特性の良いものを厳選して使用しており、RIAA特性も±0.2dBとなっています。

トーンアンプ部にはBAX型を採用しています。しかもBass/TrebleだけでなくMidコントロールも装備することでより細かい音場補正が可能です。さらに、Turn-Overスイッチによって可変範囲を切換えできます。
また、TapeEQスイッチとの連動で録音中のソースにもトーン補正が可能です。

メインアンプ部には新開発のスーパーハイf_Tトランジスタを採用しています。
このトランジスタはLSIプロセス技術と高周波パワートランジスタ技術を結集して開発した素子で、高周波特性やスイッチング特性に優れ、超広域まで余裕のある増幅性能を持っています。

電源トランスをプリとパワーそれぞれ専用に搭載しています。
特にパワートランスはとりわけ大型のものを使用するとともに左右独立電源方式を採用し、さらにHi-Fi設計の15,000μFx4の大容量コンデンサを採用しています。

2系統レコードセレクターを搭載しています。
例えばFMを聴きながらAのデッキにはPhono入力、BのデッキにはAuxからと、2台のデッキそれぞれに全く別のソースを独立録音できます。

カートリッジロードセレクタを搭載しており、カートリッジのインピーダンスとアンプ側のインピーダンスのマッチングが可能です。
PM-8ではMM型は5段階、MC型は4段階の入力インピーダンスが選べます。

MCヘッドアンプを搭載しています。

マランツ独自のエネルギーセンサ保護回路を搭載しています。

ウッドキャビネットが付属しています。

機種の定格

型式	ステレオプリメインアンプ
定格出力 (20Hz～20kHz、両ch駆動)	150W+150W(8Ω) 190W+190W(4Ω)
出力帯域幅	5Hz～100kHz(8Ω負荷、THD 0.05%)
全高調波歪率	0.01%以下(20Hz～20kHz、8Ω負荷)
混変調歪率	0.01%以下
周波数特性	+0、-0.2dB(20Hz～20kHz) 5Hz～100kHz(+0、-1dB)
ダンピングファクタ	100以上(8Ω負荷)
入力感度/インピーダンス	メインアンプ入力:1.5V/80kΩ phono1、phono2　MM:2mV/1kΩ、10kΩ、27kΩ、47kΩ、100kΩ phono2 MC:200μV/１０Ω、47Ω、100Ω、200Ω High Level:150mV/40kΩ
定格出力/インピーダンス	PRE OUT:1.5V/100Ω TAPE OUT:150mV/250Ω
RIAA偏差	±0.2dB(20Hz～20kHz)
入力等化雑音	0.24μV(phono・IHF-A)
ダイナミックレンジ	120dB(phono)
トーンコントロール特性	±10dB(低域 100Hz) ±6dB(中域 800Hz) ±10dB(高域 10kHz)
フィルタ特性	High:9kHz/18dBoct. Low:15Hz/18dBoct.
消費電力	最大出力時:850W 電気用品取締法:400W
電源	100V、50/60Hz
外形寸法	幅416x高さ146x奥行437mm
重量	26kg
別売	キャビネット WC-76(ウォルナット仕上げ、￥8,000) 　　　　　　　　WC-76N(マホガニー仕上げ、￥12,500) 専用ラックハンドル RHA-7(￥7,000)