Marantz PM-64AV
¥60,700(1989年頃)
解説
CDVにも対応し、映像端子を搭載したプリメインアンプ。音声9系統、映像4系統の入出力端子を備えています。
CDVのクオリティを余すことなく送り出すために、映像回路の高精度化を追求しています。
映像アンプはオーディオ系とセパレートした独立基板による完全ディスクリート構成を採用しています。また、構成パーツは映像信号帯域の特性を重視して厳選し、基板には高周波特性に優れ、防振効果も高いペーパーポリエステル基板を使用しています。
また、新開発のビデオショートサーキットによりビデオアンプ基板と入出力端子間を最短距離で接続し、相互干渉を徹底的に排除し、3MHz~4MHzにも及ぶ高周波領域までクロストークを改善しています。
さらに、CDV、VCRなど映像の各アンプには独立して電源を供給し、ディファレンシャル入力ダイレクトドライブを実現しています。
オーディオとビデオを完全独立電源とし、相互干渉を電源部から排除しています。
また、パワーデバイスに大電流ドライブ能力に優れた三重拡散型トランジスタを採用しています。
中低音域の周波数カーブをコントロールし、臨場感を向上させるAVサウンド・スイッチを2ポジション装備しています。
AV SOUND 1は50Hz以上の超低域をアップしてライブなど音楽ソースの臨場感を再現し、AV
SOUND 2は200Hz~300Hz以下の中低域をアップして映画ソフトを迫力あるサウンドで楽しめます。
CD-1の入力信号を、ボリューム→フラットアンプ→パワーアンプの最短経路で使用できるCDダイレクトスイッチを搭載しています。
テープ1→2のダビングがワンタッチで出来るコピー・スイッチを搭載しています。
VCR2の音声入出力をステレオ/モノラル切換えできるセレクターをリアパネルに装備しています。
スピーカー出力1/2を単独でON/OFFできるスピーカー・セレクターを装備しています。
主要配線はOFC(無酸素銅)線を使用し、CD-1/2とフォノ入力には金メッキ端子を採用しています。
また、全てのビスに銅メッキビスを採用するなど、使用パーツは厳しいヒヤリングによって選び抜かれたパーツを投入しています。
機種の定格
型式 | CDV対応プリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 110W+110W(4Ω) 90W+90W(6Ω) |
ダイナミックパワー | 150W+150W(4Ω) 110W+110W(6Ω) |
全高調波歪率 | 0.015% |
周波数特性 | 18Hz~70kHz |
S/N比(IHF-A) | CD:96dB |
ビデオ定格入出力 | 1Vp-p/75Ω |
ビデオS/N比 | 75dB以上 |
電源 | 100V、50/60Hz |
消費電力 | 150W |
外形寸法 | 幅416x高さ136x奥行366mm |
重量 | 10kg |