
Marantz PM-54D
¥54,800(1986年頃)
解説
PM-84/PM-94で完成させたデジタル対応アンプの設計思想を継承して開発されたプリメインアンプ。
PM-54Dではいたずらに大出力化を行わず、全パワー領域での低歪率化と低雑音化を図ることで小出力時に良好なリニアリティを得ています。
また、ローインピーダンス時のクオリティに注目し、電源部の強化を中心に徹底したローインピーダンス対策を施し、スピーカーが瞬間的に低い値に変動しても十分なパワーを確保しています。
CDが入力されるハイレベル入力段をローノイズFETのダイレクトカップリング構成としており、SN比を改善しています。
CDダイレクトスイッチを搭載しています。
この機能をONにすると、セレクター、バランスボリュームなどをジャンプし、入力からボリュームだけを介してフラットアンプに直結されます。これにより回路の最短化を図り、よりピュアな音を得ています。
MM/MC切換式のフォノ入力を搭載しています。
主要配線にはOFCを採用し、ビスには銅メッキを使用するなど、音質の向上を図っています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力(両ch動作) | 80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz) 89W+89W(8Ω、1kHz) |
出力帯域幅 | 5Hz~50kHz(8Ω負荷、THD 0.03%) |
全高調波歪率 | 0.015%(20Hz~20kHz、8Ω負荷) |
混変調歪率 | 0.015% |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.3dB |
ダンピングファクター | 80(6Ω負荷) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:250μV/100Ω Tape,Tuner,CD,TV/aux1,Video/aux2:150mV/20kΩ |
RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.2dB |
S/N比(IHF-Aネットワーク) | Phono MM:85dB Phono MC:75dB Tape,Tuner,CD,TV/aux1,Video/aux2:96dB |
Phono最大許容入力(1kHz) | MM:140mV MC:14mV |
トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 120W |
外形寸法 | 幅416x高さ136x奥行376mm |
重量 | 9.5kg |