Marantz PM-5
¥100,000
解説
純A級とAB級の切り換えが可能なプリメインアンプ。
純A級20W/chに加えてAB級80W/chの切換えが可能になっています。しかも、AB級のクオリティを純A級の水準にまで高めるために、高域遮断周波数を90MHzと高く取ったハイスピード・ハイfTトランジスタをパワー段に採用。AB級の欠点であるスイッチング歪を、極限まで追放しています。
PM-5では、アンプ内のすみずみからTIM歪を追放すべく全段完全プッシュプルDCアンプ構成とし、裸特性を改善。
多量のNFBをかけなくとも、過渡混変調歪や静特性を改善してます。
パワートランジスタの安定動作を高めるため、放熱機構に新開発ヒートパイプ方式を採用。熱を回路の外に導きラジエターで冷やすので、トランジスタを理想的な位置に配置でき、回路のシンプル化、低歪化を高めています。
また、電源部には、オーディオ用に開発された大容量コンデンサと、特殊樹脂を充填して耐熱対策を施しコンパクト化した、強力な電源トランスを採用しています。
フォノアンプブロックは特にトランジスタを贅沢に使った低歪、高S/N比設計。
そして、フォノアンプをダイレクトにパワー段へ結ぶストレートDC回路を取り入れ、ディスク再生のクオリティを高めています。
さらに、フォノアンプには高精度なMCヘッドアンプとサブソニック回路を内蔵。
サブソニックは、イコライザのみに働かせ、他のファンクションのシンプル化を図っています。
トーンコントロールは、細かなバランスが調整できる左右独立型で、100Hzと10kHzを±8dB可変します。しかも高精度なボリュームの採用によりツマミの中点では全くのフラットレスポンスを実現しています。
また、低域と高域を補うラウドネスコントロールを装備しています。
フロントパネル中央には、どっと表示のピークパワーメーターを装備しています。
バー表示と異り、LEDが純A級、AB級ともにパワーをポイントで表示するため、クリアに、しかも正確な出力が直読できます。
また、メーターの下には、デッキからデッキへ相互録音が可能なダビング回路や、2台のスピーカーの聴き比べ、同時再生のできるスピーカーセレクタースイッチなど、豊富な機能を盛り込んでいます。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
定格出力 (20Hz~20kHz、両ch同時駆動) |
80W+80W(8Ω、AB級) 20W+20W(8Ω、純A級) |
全高調波歪率 | 0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷) |
混変調歪率 | 0.015%以下((60Hz:70kHz=4:1、実効出力時、8Ω) |
周波数特性 | +0、-0.2dB(20Hz~20kHz) 5Hz~100kHz(+0、-2dB) |
ダンピングファクタ | 100以上(8Ω負荷、1kHz) |
入力感度/インピーダンス | phono1 MM:2.2mV/47kΩ phono2 MM:2.2mV/47kΩ phono2 MC:200μV/75Ω TAPE、TUNER、AUX:150mV/40kΩ |
定格出力/インピーダンス | TAPE OUT:150mV/600Ω |
RIAA偏差 | ±0.2dB(20Hz~20kHz) |
トーンコントロール特性 | ±8dB(低域 100Hz) ±8dB(高域 10kHz) |
S/N比(IHF-A) | phono MM:86dB phono MC:68dB TAPE、TUNER、AUX:108dB |
フォノ最大許容入力 | MM:220mV(1kHz) MC:20mV(1kHz) |
定格消費電力 | 電気用品取締法:200W |
電源 | 100V、50/60Hz |
外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行332mm |
重量 | 13kg |