オーディオの足跡

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PM-15の画像
 解説 

PMシリーズの最高峰として開発されたプリメインアンプ。

PM-80以来採用されてきたA級/AB級の2種類の出力方式をAB級に一本化しており、スーパーAB級とも言える新開発パワーブロックを採用しています。
また、デバイスには高周波用バイポーラトランジスタ(Pc=200W)をパラレルプッシュプルで採用しており、高い電流ドライブ能力を確保しています。

プリ部とパワー部を完全に独立させたレイアウトを採用しており、互いの電気的な干渉を排除しています。
また、両者の接続にはバランス方式を採用し、外部からのノイズによる音楽信号への悪影響を抑えています。

ボリューム部に採用された4連アクティブボリュームでは、ボリューム部品として特に優れたローインピーダンス仕様の抵抗体回転型ボリュームを採用しています。

フォノイコライザー部にはプッシュプル差動回路のヘッドアンプなど本格的なローノイズアンプ構成を採用しています。

基板には70μ厚の両面箔プリント基板を採用しており、シールド性を高めるとともに、低インピーダンスのスピーカーに対応するドライブ能力の確保を図っています。

マランツ独自のユニットであるHDAMを採用しています。
これは、銅ケースや多層基板によるシールド構造を採用したもので、熱や振動、電磁波からの影響を抑えて安定した性能を発揮しています。
これにより、ローノイズハイスルーレートに加えてICのメリットであるスペース効率や高い安定度を実現しています。

高周波ノイズ対策として、銅メッキを施した特大のトロイダルパワートランスに銅メッキを施した上、低箔倍率電解コンデンサーを採用し、安定した電源供給を可能にしています。
また、整流ノイズを抑え濁りの無い音を実現するために、ノイズキラー素子をパワー、プリ、コントロール部にそれぞれ搭載しています。

シャーシは銅メッキを施した亜鉛ダイカスト・シャーシをベースに、3mm厚の鋼板を使用した天板、アルミ押し出し材のフロントパネル、純銅ブロックを削り出した脚部で構成しており、振動を徹底的に排除しています。

入出力端子は全て金メッキを施した上、PM-99SEで採用したものと同じ大型圧着式スピーカーターミナルを採用しています。

機種の定格
型式 ステレオプリメインアンプ
定格出力 250W+250W(4Ω)
190W+190W(6Ω)
150W+150W(8Ω)
全高調波歪率 0.008%
周波数特性 10Hz~50kHz +0 -1dB
SN比 High Level:111dB
入力端子 CDバランス入力:1系統
Line入力:6系統
Phono入力:1系統
Tape入力:2系統
出力端子 Tape出力:2系統
スピーカー出力:1系統
消費電力 340W(電気用品取締法)
外形寸法 幅454x高さ210x奥行467mm
重量 32.0kg