
Marantz professonal PA02
¥250,000(2002年発売)
解説
スタジオ等のラージ/スモールモニター用や、小規模SR用として開発されたモニターアンプ。
増幅部はオールNon-NFBディスクリートアンプにて構成されており、裸でMHz帯域まで伸びる周波数特性と圧倒的な高速応答性を実現しています。
NFBはアンプの出力を反転してもう一度入力に戻す事で歪を相殺する技術で、殆どのオーディオアンプで採用されています。この方式はかける量を増やせば増やすほど歪みや周波数特性などの静特性は改善できます。しかし、多量のNFBを安定しかける事で動特性を悪化させる事となり、ハイスピードな素子でアンプ回路や電源を構成しても能力が発揮されず、瞬時に変化する音楽信号に対して追従できなくなります。
PAシリーズでは電流増幅段だけでなく電圧増幅段もNFBを完全に排除したオールNon-NFB構成とすることで入出力のリニアリティを大幅に向上させています。
電源部には完全バランス巻700VA Rコアトランスと470μF/100Vx28個の電解コンデンサを採用しており、±別整流ハイスピード電源としています。
温度および出力に応じて速度可変を行うマルチスピードクーリングFANシステムを搭載しており、素子温度の最適化を図るとともに信頼性と静粛性のバランスをとっています。
フロントパネルのセレクター切替によってBTL接続によるモノラルハイパワーアンプとしても使用できます。
19インチ標準ラックにマウントが可能です。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 180W+180W(8Ω) 230W+230W(6Ω) 300W+300W(4Ω) 350W+350W(3Ω) 700W(BTL mono、6Ω) |
全高調波歪率 | 0.07%(Half Power Stereo、8Ω、20Hz~20kHz) |
周波数特性 | 5Hz~240kHz +0 -1dB |
出力帯域幅 | 10Hz~120kHz(90W) |
S/N比 | 120dB(Aカーブ補正) |
入力感度/インピーダンス | 0dB(0.775Vrms)/10kΩ(不平衡) -6dB(0.388Vrms)/20kΩ(平衡) |
最大電圧利得 | 35.0dB(Volume max、1kHz、不平衡) |
入力切替 | Unbalanced/Balanced/BTL (背面スライドスイッチにて切替) |
インジケーター | Power、Clip、Temp |
保護回路 | DC検出、サーマル、渦電流検出 |
冷却方式 | 強制空冷(連続可変マルチスピードクーリングFAN搭載) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 440W(電気用品安全法) |
最大外形寸法 | 幅486x高さ103x奥行420mm |
重量 | 13.8kg |