Marantz professonal PA01
¥150,000(2002年発売)
解説
録音/編集スタジオ等のスモールモニターやプライベート録音システムなどのニアフィールドモニター駆動用に開発されたプロフェッショナル用モニターアンプ。
増幅部はオールNon-NFBディスクリートアンプにて構成されており、裸でMHz帯域まで伸びる周波数特性と圧倒的な高速応答性を実現しています。
NFBはアンプの出力を反転してもう一度入力に戻す事で歪を相殺する技術で、殆どのオーディオアンプで採用されています。この方式はかける量を増やせば増やすほど歪みや周波数特性などの静特性は改善できます。しかし、多量のNFBを安定しかける事で動特性を悪化させる事となり、ハイスピードな素子でアンプ回路や電源を構成しても能力が発揮されず、瞬時に変化する音楽信号に対して追従できなくなります。
PAシリーズでは電流増幅段だけでなく電圧増幅段もNFBを完全に排除したオールNon-NFB構成とすることで入出力のリニアリティを大幅に向上させています。
電源部には完全バランス巻400VA Rコアトランスと1,000μF/63Vx20個の電解コンデンサを採用しており、±別整流ハイスピード電源としています。
各種のライン入力セレクターとボリュームを搭載しています。
フロントパネルのセレクター切替によってBTL接続によるモノラルハイパワーアンプとしても使用できます。
19インチ標準ラックにマウントが可能です。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 100W+100W(8Ω) 160W+160W(4Ω) 320W(BTL mono、8Ω) |
全高調波歪率 | 0.07%(Half Power Stereo、8Ω、20Hz~20kHz) |
周波数特性 | 5Hz~240kHz +0 -1dB |
出力帯域幅 | 10Hz~150kHz(50W) |
S/N比 | 115dB(Aカーブ補正) |
入力感度/インピーダンス | 0dB(0.775Vrms)/10kΩ(不平衡) 0dB(0.775Vrms)/15kΩ(平衡) |
最大電圧利得 | 31.4dB(Volume max、1kHz) |
入力切替 | Line 1/2/3(unbalanced) XLR(balanced stereo)/XLR.mono(BTL) (フロント Input Selectorにて切替) |
インジケーター | Power |
保護回路 | DC検出、サーマル、渦電流検出 |
冷却方式 | 自然空冷 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 260W(電気用品安全法) |
最大外形寸法 | 幅435x高さ116x奥行414mm |
重量 | 11.8kg |