Marantz Model 22J
¥153,000(1970年頃)
解説
マランツ初のAM/FMステレオレシーバー。
Model22JはModel23JのAM/FMステレオチューナーを組み込んだ構成となっています。
シグナルストレングスメーターとセンターチューニング/マルチパスメーターを備えた2メーター構成を採用しており、より正確な選局が可能です。
マルチパスメーターは不適切なアンテナ方向によって起こるマルチパス歪を指示します。
マランツ独自のジャイロタッチチューニングを採用しており、直接フライホイールを回すことでスムーズな選局を可能にしています。
保護回路としてV.O.D回路(バリアブル・オーバーラップ・ドライブ)を搭載しており、万一のトランジスタやスピーカーの破損を保護します。この回路は特別な電流制御とダブルトランジスタ安全回路が使用されており、あらゆる負荷状態でも安定した性能を確保しています。
フロントパネルにテープレコーダーダビングジャックを装備しており、2台目のデッキを前面から容易に追加できます。
チューナー部には局間ミューティング回路を搭載しており、FM選局時の雑音を抑えています。
チューナー部にはFET2個とIC4個、フォノ・プリアンプ部にはFET2個、パワーアンプ部にはIC2個を使用しており、安定性と長寿命化を実現しています。
2系統のフォノ入力を搭載しています。
メイン・サブのスピーカー切換えスイッチやテープモニタースイッチ、ロー/ハイカットフィルターなどの機能を搭載しています。
ウッドケースは別売りオプションでした。
機種の定格
| 型式 | ステレオレシーバー |
| <FMチューナー部> | |
| 感度(IHF) | 2.4μV |
| クワイエティング・スロープ | 53dB(5μV) 59dB(10μV) 65dB(50μV) |
| 選択度 | 80dB |
| ステレオセパレーション(1kHz) | 40dB |
| スプリアス・リジェクション | 90dB |
| AMリジェクション | 50dB |
| クロスモジュレーション | 80dB |
| キャプチャーレシオ | 25dB |
| SN比 | 65dB |
| マルチプレックス・サプレッション | 60dB |
| 局間ミューティング | 調節可能 |
| 高調波歪率 | mono:0.3% stereo:0.5% |
| 周波数特性 | 20Hz~15kHz ±1dB |
| <AMチューナー部> | |
| 感度(IHF) | 11μV |
| イメージリジェクション | 75dB |
| IFリジェクション | 70dB |
| 高調波歪率 | 1.8% |
| アンテナ | フェライトバーアンテナ内蔵 外部アンテナ端子搭載 |
| <アンプ部> | |
| 連続出力 | 80W(8Ω、RMS、20Hz~20kHz) 40W+40W(8Ω、RMS、両ch駆動) |
| トータルミュージックパワー(IHF) | 120W(8Ω) |
| 混変調歪率 | 0.3%以下(定格出力時、20Hz~20kHz) |
| 高調波歪率 | 0.3%以下(定格出力時、20Hz~20kHz) |
| 周波数特性 | Phono:20Hz~20kHz ±0.5dB |
| トーンコントロール | Bass:±12dB Treble:±12dB |
| ローフィルター | 100Hz、6dB/oct |
| ハイフィルター | 8kHz、6dB/oct |
| 入力感度 | Phono MAG:2mV Tape Head:2mV Aux:180mV |
| <総合> | |
| 電源 | AC90V~110V、50Hz/60Hz |
| 外形寸法 | 幅429x高さ140x奥行356mm |
| 重量 | 13.6kg |
| 別売 | ウォルナットキャビネット WC-3(¥8,500) |
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