Marantz Model 1152
¥99,800(1977年頃)
解説
Model 1180からピークインディケーターを省き出力を若干低くした、Low TIM設計のDC構成プリメインアンプ。
イコライザーアンプには、特別に厳選されたローノイズ・トランジスタを使用し、差動入力アンプ、バッファアンプ、定電流負荷付Aクラスアンプの、5Tr構成初段差動3段直結ディファレンシャル回路となっています。
ここで、クローズドループゲインを40dBという高い数値はmodel 7以来のものであり幾らか出力の高いMCカートリッジならダイレクトに使用することも可能です。
ミッドレンジのコントロールまで可能なマランツ独自のトライトーンコントロールを備えています。
グラフィックイコライザーを思わせるリニアスライド式コントロールで、プログラムの補正やルームアコースティックの処理に有効です。
Bass、Trebleは±10dB、Midは±6dBの範囲で周波数特性を変化させます。
更に、Bass、Trebleの動作特性を移動させることができるTurnoverも装備しています。
小音量時の各段階における最適のフレッチャマンソンカーブを連続可変で設定できるというラウドネス・コンターを搭載しています。
マスターボリュームとは独立して低域、高域の補正量が微調、セッティングでき、しかも十段階にクリックを切る事が可能です。
目盛り0で回路は完全に切り離されるため周波数特性は平坦となります。
ピュアコンプリメンタリーOCL・パラレルプッシュプル回路でオーバーオールのパワーリニアリティに優れています。
また、DC構成で広帯域に渡る優れた位相特性と伝送能力を得ています。
ESP保護回路を搭載しており、過大入力を安全値に制限し、音楽性を損なわない保護を行います。
ロールオフ特性の優れたベッセル型フィルターを採用し、9kHz・15Hzで18dB/octの急峻なロールオフカーブを実現し位相歪を低減しています。
トーン回路をジャンプし、周波数特性をフラットに設定するトーンディフィートを装備しています。
DC/ACアンプ切換えスイッチを搭載しています。
木製キャビネットは別売りです。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
定格出力 (20Hz~20kHz、両ch駆動) |
80W+80W(8Ω) 100W+100W(4Ω) |
周波数特性(20Hz~20kHz) | +0、-0.2dB |
全高調波歪率 | 0.03% |
混変調歪率 | 0.03% |
ダンピングファクター | 60 |
入力感度/インピーダンス | メインアンプ入力:1.5V/30kΩ フォノMM:1.8mV/47kΩ マイク:1.8mV/47kΩ 高レベル:180mV/25kΩ |
定格出力/インピーダンス | Pre Out:1.5V/200Ω |
RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.2dB |
入力等価雑音 | 0.32μV(フォノ・IHF-A) |
ダイナミックレンジ(フォノ) | 119dB |
トーンコントロール特性 | bass(100Hz):±10dB mid(700Hz):±6dB treble(10kHz):±10dB |
フィルター | Low:15Hz、18dB/oct High:9kHz、18dB/oct |
消費電力 | 190W(電気用品取締法) |
電源 | 100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行316mm |
重量 | 14kg |
別売 | 標準ウォールナットキャビネット WC-110(¥7,000) 標準マホガニーキャビネット WC-110N(¥12,000) |