Marantz Model 1122
¥79,800(1977年頃)
解説
Low TIM設計のDC構成プリメインアンプ。
新開発のスーパーローノイズ・ハイゲインFET・2SK130Aの採用により26dBの高利得を実現したMCヘッドアンプを搭載しています。
採用されているオーディオ用FET 2SK130Aは、従来のMCアンプに使用されていたタイプのFET約5本分の特性を持ち、周波数特性・歪率・S/N等の諸特性を大幅に改善しています。
パワーアンプ回路にはDC構成になる全段直結OCL・インバーテッドダーリントン回路の採用でch当り65Wの出力を生み出しています。
しかもパワー部初段にFETカスコードブートストラップ回路を採用してドリフトの問題を解決し、DCアンプ特有の超低域から超高域までの位相特性と伝送能力の高さにより極めて透明でフラットな再生を実現しています。
リアパネルのMain In端子を使い他のプリアンプと組合わせてセパレートタイプとして使用する場合、組合わせるプリアンプに直流リークなどの発生の恐れがある時には、DC/ACアンプ切換えスイッチをACに切り換えて使う事が出来ます。
各端子の酸化を防ぎ接触抵抗を低減するために、入力端子のすべてに金メッキ処理を施し、音質の劣化を防いでいます。
また、アンプ内部におけるワイヤリングや使用パーツについても、厳選の上に更に特注部品をしようするという配慮と安定化の対策が十分に行われています。
過大な電流・電圧や出力端におけるDC等を瞬間的に検知し、パワートランジスタやスピーカーを守るPEP保護回路を装備しています。
この回路は、10分間のショートに耐える安全設計となっています。
マイクロフォン端子をフロントパネルに搭載しています。
Midレンジコントロールも可能なトライトーンコントロールを搭載しています。
ロールオフ特性に優れたベッセル型フィルターを採用し、優れた位相特性を確保しています。
木製キャビネットは別売りです。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
定格出力 (20Hz~20kHz、両ch駆動) |
65W+65W(8Ω) 80W+80W(4Ω) |
周波数特性(20Hz~20kHz) | +0、-0.2dB |
全高調波歪率 | 0.03% |
混変調歪率 | 0.03% |
ダンピングファクター | 60 |
入力感度/インピーダンス | メインアンプ入力:1.5V/30kΩ フォノMM:1.8mV/47kΩ フォノMC:0.09mV/40Ω 高レベル:180mV/25kΩ |
定格出力/インピーダンス | Pre Out:1.5V/200Ω |
RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.3dB |
入力等価雑音 | 0.48μV(フォノ・IHF-A) |
ダイナミックレンジ(フォノ) | 112dB |
トーンコントロール特性 | bass(100Hz):±10dB mid(700Hz):±6dB treble(10kHz):±10dB |
フィルター | Low:50Hz、6dB/oct High:5kHz、6dB/oct |
消費電力 | 180W(電気用品取締法) |
電源 | 100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行316mm |
重量 | 12.5kg |
別売 | 標準ウォールナットキャビネット WC-110(¥7,000) 標準マホガニーキャビネット WC-110N(¥12,000) |