オーディオの足跡

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M-8Vの画像
 解説 

高忠実度再生を目指して開発されたOTL方式のモノラルパワーアンプ。

回路にはOTL(Output Trans Less)方式を採用しています。
一般的な真空管アンプでは出力トランスを介して音声信号を取り出していますが、出力トランスには音質の面で制約があります。M-8Vではそのトランスを省くことでワイドレンジかを実現するとともに、微少な音の再現性も向上しています。

三極管接続の持つ音の良さとハイパワーの両立を図っています。

トリプルドライブ方式を採用しています。
大型出力管を多数個ドライブするには、大出力の時でも低インピーダンスかつ歪の無いドライブ電圧が必要です。このため強力なドライブ電圧を無理なく得るため出力管を3結にした上パラレル接続して4本の出力管で位相反転とドライブをする構成となっています。

M-8Vに採用した出力管は、長年の酷使でも経年変化は少なく、以前はテレビの高電圧用として長年使用され、現在は無線機等に使用されています。また、過負荷に強く、過去の低内部抵抗管のような問題がありません。

8Vにはプリント基板を使用しない設計となっています。
真空管は高電圧で動作している関係と共に、多数個の出力管から発生する熱により基板には過負荷がかかり、電圧のリークや劣化が早まります。マックトンではこの問題を解消するため、手作り配線で制作しています。

機種の定格
型式 管球式モノラルパワーアンプ
実効出力 120W(8Ω)
160W(16Ω)
周波数特性 10Hz~120kHz -1dB
入力感度 1.4V/100W/8Ω
残留雑音 1mV以内
使用真空管 40KG6(6KG6)x10
6BQ5x4
12AU7
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 280W
730W(実効出力時)
外形寸法 幅310x高さ200x奥行460mm
重量 32kg