L&B FS-61
¥85,000(1台、1988年頃)
解説
実体にさらに迫る音を目指し、音楽性の向上を図ったスピーカーシステム。
低域には12.5cmポリプロピレン製コーンのウーファーを採用しています。
90φ(451g)のマグネットで駆動しており、リード線、ダンパー材等のパーツは特性パーツが採用されています。
また、高域には録音モニターとして実績を誇るハードドーム型トゥイーターを採用しており、新開発メタルドームとアルニコマグネットを採用しています。
これらのユニットは、単に優れた特性を誇示するユニットとしてではなく音楽性を発揮できるユニットを求めて採用したもので、ヨーロッパ系のユニットが採用されています。
エンクロージャーは、バッフル板に自然木を採用し響きを向上するとともに、奥行きを長めにした設計となっています。また、コーナー部には大きくR形状をとって音の回折を防止しています。
トゥイーターとウーファーは各々独立した筐体に納める事で相互干渉を防ぐとともに、フェイズをマッチングさせたレイアウトとなっています。
仕上げには特殊モスグリーン塗装が施されています。
ネットワークはユニットからの干渉を避けてエンクロージャーの底部に固定されています。
FS-61専用のスピーカースタンド(別売)との組合わせを想定した設計となっており、スタンドの素材には共振に強いスターボードが採用されています。
このスタンドはスピーカーエンクロージャーとビスで固定できる構造となっています。
機種の定格
| 方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
| 使用ユニット | 低域用:12.5cmコーン型 高域用:2.6cmドーム型 |
| インピーダンス | 8Ω |
| 周波数特性 | 65Hz~25000Hz |
| 許容入力 | 60W |
| ミュージック許容入力 | 120W |
| 能率 | 86dB/W/m |
| クロスオーバー周波数 | 3.8kHz、12dB/oct |
| 外形寸法 | 幅197x高さ344x奥行296mm |
| 重量 | 8.5kg |
| 別売 | スピーカースタンド S-61(1台、¥15,000) |