- LUXMAN MS-11
- ¥39,800(1台、1980年8月発売) 
解説
マルチベント・チューニング方式を採用したブックシェルフ型スピーカーシステム。
            
            低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
            振動板には、アラミド繊維のネットに特殊塗布剤をコーティングしたアラミド・コーン振動板を採用しています。また、ダンパーにもアラミドを採用して高精度に成形し、さらにダンパー裏側に生じる有害な空気歪を避けるためにフレーム部を開放構造にしています。
            磁気回路には110φmmのフェライトマグネットを採用しており、ボイスコイルボビンには耐熱性の高いノーメックスを採用しています。さらに、フレームにはアルミダイキャスト、エッジにはポリウレタンフォームを採用しています。
            
            高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
            このユニットの振動板にはポリエステルクロスを用いています。この振動板は新開発のマトリクス・クロス構造となっており、繊維の1本1本にあらかじめ成形剤を含浸させることで剛性を確保しています。これにより、従来行われていた、ネットに成形剤を塗布したり、補強のためにグラスウールを振動板裏面にタッチさせる必要がありません。
            
            ネットワーク部は、クロスオーバーポイント付近で発生する位相歪の低減に最も効果的なポイントを設定しています。
            
            エンクロージャーは独自のマルチベント・チューニング方式を採用しています。この方式は、密閉構造を基本に複数の小さな孔をあけたもので、この孔によって中の空気圧を適切な状態にコントロールしてます。これにより、密閉方式で問題となる振動板に対するプレッシャーのかかりすぎを防ぐとともに、バスレフ方式で問題となる特有のクセを抑えています。
			
機種の定格
| 方式 | 2ウェイ・2スピーカー・マルチベントチューニング方式・ ブックシェルフ型 | 
| ユニット | 中低域用:20cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 | 
| 周波数特性 | 50Hz~20kHz | 
| 最大入力 | 60W | 
| 定格入力 | 25W | 
| 出力音圧レベル | 89dB/W/m | 
| インピーダンス | 6Ω | 
| クロスオーバー周波数 | 3kHz. | 
| 外形寸法 | 幅250x高さ540x奥行255mm | 
| 重量 | 8.6kg | 
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