
LUXMAN PD310
¥95,000(1981年12月発売)
解説
サーボ付きバキューム・ディスク・スタビライザーを搭載したターンテーブル。
レコード盤をターンテーブルに吸着一体化するバキューム・ディスク・スタビライザーを採用しており、混変調歪を発生させるレコードの反りを除去するほか、レコードとターンテーブルの間の共振を追放しています。
PD310では別売りの吸着ユニットVS300との組み合わせでワンタッチ吸着動作が可能です。
従来の吸着システムではレコード演奏時間をクリアする吸着保持時間を有していましたが、シーリングパッドにゴミが付着した場合などは、演奏中に吸着が解除される可能性がありました。
PD310に使用する吸着ユニットVS300では吸着状態を自動復帰する機能を搭載しており、安定した吸着レベルを保つサーボ機能を実現しています。吸着度の減じた分だけの再吸着を行えるため、振動やレコードが浮かび上がる動作のような弊害が伴いません。
PD310の基本構造は30mm厚の針葉樹系高密度パーチクルボードで構成されており、さらに軸受部とアームベース取付部の間を5mm厚鋼板によって上下からサンドイッチししています。これによりレコード
- ターンテーブル - 軸受け - アームベースまでを強固に一体化し、有害共振を追放しています。
回転系には自重3.5kg、慣性モーメント500kg・cm2の重量級ターンテーブルとベルトドライブ方式を採用しており、駆動モーターにはブラシ&スロットレスFGサーボモーターを採用しています
モーターの固定はインシュレーターを介することで微振動までもダンプしています。また、ベルトは極細ステンレスより合わせとウレタンゴムの2種類が付属しています。
脚部には天然上質ゴムを主体とした大型インシュレーターを採用しています
高さ調整が可能です。
アームベースは別売りとなっています。
初期は8mm厚アルミ削り出しのTFシリーズのみでしたが、PD350が発売した後期頃は黄銅材によるTGシリーズも販売されました。
PD310ではアームベース固定用のボルト穴の形状によって微かなオーバーハング調整gあ可能です
ストロボスコープを見ながら45、33回転とも独立して回転数調整が可能です。
VS300側にラインフェーズセンサを搭載しており、機器の極性を揃えられます。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー | ||||||||||||||||||||||||||||
駆動方式 | ベルトドライブ(糸ドライブ可能) | ||||||||||||||||||||||||||||
モーター | ブラシ&スロットレスDCサーボモーター(FGサーボ) | ||||||||||||||||||||||||||||
ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト製、3.5kg | ||||||||||||||||||||||||||||
慣性モーメント | 500kg・cm2 | ||||||||||||||||||||||||||||
回転数 | 33・1/3rpm、45rpm、2スピード切替式 | ||||||||||||||||||||||||||||
回転数調整範囲 | +10%~-6%(33・1/3、45rpm) | ||||||||||||||||||||||||||||
SN比 | 60dB以上 | ||||||||||||||||||||||||||||
ワウフラッター | 0.03% | ||||||||||||||||||||||||||||
起動時間 | 約3秒 | ||||||||||||||||||||||||||||
ダストカバー | 4mm厚アクリル成形 | ||||||||||||||||||||||||||||
電源 | VS300より供給 | ||||||||||||||||||||||||||||
外形寸法 | PD310:幅490x高さ175x奥行390mm VS300:幅90x高さ140x奥行390mm |
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重量 | PD310:16kg VS300:6kg |
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付属 | ステンレスワイヤベルト ウレタンゴムベルト |
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別売 | バキュームユニット VS300(¥30,000) 交換用シーリングパッドセット SP-3(¥2,000) アームベース TFシリーズ(¥5,000) アームベース TGシリーズ(¥10,000) |
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