
LUXMAN K-10
¥118,000(1979年3月発売)
解説
メタルテープに対応したステレオカセットデッキ。
録再ヘッドと消去ヘッドにはセンアロイヘッドを採用しており、録再ヘッドでは周波数特性の改善と安定した位相特性を実現し、消去ヘッドでは効率の良い消去能力を確保しています。
さらに、オープンリールデッキにも匹敵する精度の高いヘッドマウント構造を採用することで、優れた録音性能を確保しています。
メカニズム部にはシングルキャプスタン方式を採用しています。
キャプスタン駆動用モーターには1回転38パルスのFGサーボ・モーターを採用しており、優れたテープ走行性能を得ています。また、キャプスタンモーターとリールモーターは防振ゴムを介してしっかりと固定されており、さらに3重の磁気シールドを施して機械的にも電気的にも優れたSN比を確保しています。
アンプ部にはDCアンプ構成を採用しています。
また、録再アンプの電源電圧を十分に高く設定することで、幅広いダイナミックレンジを確保しています。
操作部にはフルロジックコントロール回路を採用sいており、フェザータッチ操作を可能にしています。また、どんなモードからでも次のモードにダイレクト切替が可能です。ロジックコントロール回路では早送りや巻戻し用の伝達機構が大幅に単純化されており、メカニカルコントロールに比べて伝達ロスが少なく抑えられています。
また、録音開始時や終了時にクリックノイズが入らないように、さらにヘッドが帯磁することのないように、などの配慮が加えられています。
テープを繰り返し再生できるオートプレイ機能や、テープエンドが来ると自動的に巻き戻しスタンバイ状態となるオートリワインド機能を搭載しています。
さらに、カウンターメモリー機能を組み合わせることでテープの途中からテープエンドまでの間を繰り返し再生できます。
レコーディングミュート機能や、ラインとマイクのミキシング機能を搭載しています。
バイアス&イコライザー3段切替機能を搭載しています。
タイマー録再機能を搭載しており、市販のタイマーを組み合わせることで留守録音や目覚し再生が可能です。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRシステムを搭載しています。
別売りのリモートコントロールユニットAK-Iを用いることで離れた場所からの操作が可能です。
AK-Iは操作ボタンのレイアウトが本体の構成そのままとなっており、操作機能としては通常の動作のほかにオートプレイ、オートリワインドが可能です。なお、これらの機能はスイッチ切替式ですが、組み合わせてオートリピート動作も可能です。
AK-Iのコードの長さは5mになります。
機種の定格
型式 | カセットデッキ | ||
トラック型式 | 4トラック2チャンネル・ステレオ方式 | ||
ヘッド構成 | 録再:センアロイヘッド 消去:センアロイヘッド |
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モーター構成 | キャプスタン用:FGサーボモーター リール用:電子ガバナーモーター |
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テープ駆動方式 | シングルキャプスタン方式 | ||
使用テープ | ノーマル、クローム、メタル | ||
テープ速度 | 4.75cm/s | ||
ワウ・フラッター | 0.04%以下(WRMS) | ||
操作方式 | ロジックコントロール方式 | ||
周波数特性 | CrO2:20Hz~19kHz(30Hz~18kHz ±3dB) normal:20Hz~17kHz(30Hz~16kHz ±3dB) metal:20Hz~20kHz(30Hz~20kHz ±3dB) |
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総合歪率 | 1.2%以下(LHテープ、1kHz、0dB) 0.5%以下(Real Analyzed Distortion) |
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SN比 |
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入力感度 | Line:100mV Mic:0.25mV(最適Z:600Ω~10kΩ) |
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出力レベル | Line:460mW Headphone:1mW(8Ω) |
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カウンター | メカニカルカウンター方式 | ||
ピークメーター | 12dot.LED表示式 | ||
付属装置 | レコーディングミュート機構 バイアス3段切替(normal、CrO2、metal) イコライザー3段切替(normal、CrO2、metal) タイマー録再機能(市販タイマー使用) リモート操作機能(オプションリモートユニット使用) ドルビーNRシステム |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 35W | ||
外形寸法 | 幅438x高さ126x奥行370mm | ||
重量 | 10kg | ||
別売 | リモートコントロールユニット AK-I(¥12,000) |